3月18日、東京地裁で全国部落調査事件の第5回弁論準備手続がありました。「原告が「被差別部落出身者」であることを証明する公正証書 」は今回も出てきませんでしたが、さすがに次回5月13日の弁論準備手続までには出てくると思います。
解説は動画を御覧ください。
今回も当日になって解放同盟側が書面を出したため、裁判官も示現舎側も読む時間がありませんでした。
解放同盟側の準備書面について簡単に解説すると、解放同盟側は裁判官から「本籍は通常人に知られることはないので、部落地名が本籍地でも部落民と公表されたことにならないのでは」といった疑問を呈されており、それに対して未だに本籍地を求められることがあるから実害があると主張しています。
「原告が「被差別部落出身者」であることを証明する公正証書 」 について、前回示現舎側が住所や本籍地をもって部落出身と主張するなら時系列も明らかにするべきではと指摘したことについては、ほとんどの原告は裁判前に部落に住所や本籍地があり、それがいつの時点でということは示すということです。いつの時点ではなく、少なくともいつからいつまでが分からないと一時的に部落に移転すれば部落民と主張できるのではと指摘したところでは、特に反論はありませんでした。
また、示現舎側も書面の通り解放同盟側の何人かも含めて証人尋問の申し出をしておきました。なお、解放同盟側の証人尋問は現時点で合計5時間くらいとの話が出ており、これに同じくらいの時間反対尋問をすることを示現舎が希望しています。最終的にどうなるかは未定です。
また、原告のうち9人が既に他界しており、一部は遺族が訴訟への参加の継続を希望していないという報告もありました。
原告(解放同盟)側提出文書
被告(示現舎)側提出文書
乙412 陳述書 三品純.pdf
乙413 陳述書 宮部龍彦.pdf
準備書面8-H31-3-13.pdf
証拠申出書-H31-3-13.pdf
証拠説明書-H31-3-13.pdf
この他に140部程度の原告の陳述書が提出されました。大量なので、まだ内容を検証できていません。裁判に深い関心を持ち閲覧制限されたもの以外の全ての裁判記録を見たい方はツイッターアカウントをフォローしてメッセージをください。
陳述書を拝見しました。
下味野のある県の西端にある市で生を受け、下味野のある市で仕事をした身としてはすごく感銘を受けました。
何も知らない身としては、周りの話を聞き、一時、下味野全土がそういう地域だと勘違いしていました。下味野の指定外地域の方にたいそうなお叱りを受け、そういうことなんだなと再認識しました。
さて、そういう地域で初等教育を受けたので、「同和問題」なにそれ?というしかありません。
私の通った小中学校の校区にそういう地区は一切なく、教育を受ける側のすべての児童が「きょとん」として、まったく実感のないまま、教師の言われるがままの「同和教育」を受けた記憶があります。このような教育は、明らかに「寝た子を起こせ」という、教育だったんだなと思う今日この頃です。
それから、十数年。職場で、こういう施設(隣保館等々)があるのは同和地区だとかという会話から、仕事の合間を縫って、管内のそういう施設がある地区をほぼ全部を訪れたものです。
「鳥取ループ」氏を知ったのも「下味野を含む某県の同和関係施設マップをGoogleに削除してもらおう!」という、関係団体の署名運動に協力してくださいという某地方自治体の官製署名運動に際して、そのサイトを確認して「これって全部公開情報やんけ!」といって署名拒否したことからです。
私が小学生になってから40年以上、もういい加減にこういった教育を受けた児童・生徒の再生産は止めにしませんか?
コメントありがとうございます。再生産は一応終わっているようです。
学校で部落問題を教えると、子供がスマホで「部落 鳥取」で検索してしまうということで、部落については教えなくなったと聞いています。
そこで生まれ育ってるからB民宣言させられる、というのは想像を超えました・・・
言葉にしようがないというかとにかくショッキングでした
ほとんどの場合、集団ストーカーに狙われているとか主張している人は統合失調症等の人の妄想だと思います。
強いて現実の世界で集団ストーカーの例を挙げるとすれば、恒心教徒による唐澤弁護士や長谷川氏への嫌がらせが集団ストーカーに相当しそうな気がします。
>結婚差別についてどう思うか父親に聞いてみたことがありますが
>「自分から部落出身だっちゃあな事を言わんかったら分からんのに」という感想でした。
>確かにそうだと思います。
これは大江磯吉の例からしても違うのではないか、と私は思いましたが、彼は出自を暴かれたのではなく自ら明らかにしたという説もあるようですね。彼の故郷は小諸市加増などと違い『全国部落調査』にも『差別とのたたかい』にも載っていないマイナーな地区ですし、大江姓は高橋姓などと違い、長野県の著名な部落姓というわけでもありません。旧賤民といっても穢多なのか非人なのか雑種賎民なのか特定できないほどあやふやな話で、当人が自分で言わなかったとすれば何故ばれたのかという疑問が生じます。
ばれるばれないというよりは、部落民かと言われて認めるかどうかの問題だと思います。
白山神社と隣保館の近くに住んでいて地元の特徴的な名字の人でも、違うと否定されれば、それを覆すのは難しいです。
それも一理ありますが、その理屈で行くと、部落民だと自称していたのに「いや、お前は違う」と言われ、部落民の出自を証明できなかったために水平社から追放された高橋貞樹の例は説明しにくいのでは。
それはよく知りませんが、水平社内での内部抗争なのでは。
何もなければ、出自の証明など求められないと思いますが。
「被差別部落出身者」であることを証明する公正証書 」とまでは難しくて分かりませんが、ループさんの記事でよく出てくるは岐阜ではどのように認定していたか、検証されましたか。
まさか口頭認定なんでしょうかね。
石井輝男が認定していたと聞いています。本人は同和の運動に協力する人は皆同和と言っていたそうですし、岐阜県連の同盟員は部落と関係なくても解放同盟に入れるとはっきり言っているので、歴史学的、地誌学的な意味での検証はされていないと思います。
陳述書読ませていただきました。
その中で部落民を差別するのは部落民というような内容の記述がありましたが、同じような印象を私も持っています。
私の働く地域の子が他地区の子に「犯罪をしそう」と言ったり、逆に他地域の子が私の職場近辺を指して「恐い所だ」と発言したりする場面に直面したり聞いたりしてます。
結局、自分達が差別しているからお前たちもしているだろうといった感覚からの発言なんでしょうね。
草津市のことでしたら、部落民がスラム民を見下しているという構図です。やはり、部落差別の要因は経済的なものが主だと思います。