曲輪クエスト(430)ふじみ野市 川崎

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By 宮部 龍彦

昭和初期の資料によれば、旧上福岡市の川崎に古村がある。戸数は12戸、農業のほか履物を作っていた。

現地は田畑が残る住宅地。今まさに農村から街へと移りかけているような佇まいだ。

地図で白山神社があることはすぐわかった。しかし、入り口はわかりにくい。聞いてみると、住宅の間の舗装されていない道から入れるという。

白山神社は住宅地の隅の林の中にある。神社周辺の家が氏子だが、神社の由来はわからないという。ここは未指定地区であり、部落であることは忘れられているようだ。

なぜか、鳥居の由来だけは詳しく書かれている。明治24年に建てられ、その後関東大震災で損壊するも、何度か修理されているという。

鳥居を寄進したのは東京浅草の篠原善次郎。浅草といえば弾左衛門なので、つながりが想像される。

神社の中には絵が掲げられている。かなり古いものではないだろうか。

神社から新河岸川へおりる階段がある。川沿いに遊歩道があり、ここからも神社に入れるようになっている。この付近には水運のための船着き場があり、かつては賑わいを見せていたという。

住宅地に戻ったところで、墓地を見つけた。神社の寄進者などと名字が一致するので、これが古村の墓地で間違いないであろう。宗派は時宗。

川崎村は、甲斐武田氏の家臣が武田家滅亡後に移住したことが由来だという。ただ、川崎村の鎮守は氷川神社であり、白山神社の氏子も同じ由来であるかどうかは分からない。

古くからの家は、大きな家が多いが、広い道に面しておらず、何らかの理由があって周囲とは隔絶されていたように見える。

宮部 龍彦 について

ジャーナリスト、ソフトウェアアーキテクト。信州大学工学部卒。 同和行政を中心とする地方行政のタブー、人権ビジネス、個人情報保護などの規制利権を研究している。「ネットの電話帳」管理人。

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