韓国大統領府が今月7日、トランプ大統領を歓迎する晩さん会に元慰安婦の李容洙さんをゲストに招いたのは、日本でも大きく伝えられた。特に話題になったのは、晩さん会の席上、トランプ大統領が李さんを“ハグ”したと写真付きで大々的に報じたこと。しかし「「慰安婦」被害者にトランプ大統領が近づいて抱擁」(ハンギョレ新聞11月8日)などの記事を見ると、李さんが無理やり大統領に迫っただけ? こう見えるのは、決して悪意でもなかろう。さてこの李さん、実は過去、日本にもたびたび来日し、講演会、シンポジウムで従軍慰安婦問題の解決を訴えてきた。支持者からは“聖人”などと称賛されているが、時には、ドタバタ劇を披露なさったことも…。
李容洙という名が日本で広まったのは、2000年に開催された民間団体による戦時中被害者の模擬裁判「女性国際戦犯法廷」だろう。彼女も証言に立ち、従軍慰安婦のシンボル的存在となった。『わたしは日本軍「慰安婦」だった』(李容洙・高柳美知子)の著書の他、韓国・韓国民主統合党の比例代表の名簿への登載が検討されたこともあった。
さて“左翼集会マニア”な著者だが、ここ数年、従軍慰安婦マターな集会がめっきり減ったような気がしてならない。これはおそらく、戦時中に済州島などで旧日本軍が朝鮮人女性を拉致、強制連行したという「吉田証言」(作家、吉田清治)について『朝日新聞』が2014年、誤報であったことを認め謝罪したことが大きいだろう。しかしそれ以前というのは、左翼活動における従軍慰安婦問題はとても大きなウェートを占めたもの。李さんも日本で精力的に講演会活動に勤しんでいた。
2007年11月17日、国会議員をはじめ、荒井信一(日本の戦争責任資料センター)、東海林路得子(VAWWバウ―NETネットジャパン)ら運動家が集まり結成された「慰安婦問題解決オール連帯ネットワーク」旗揚げ式のこと。チョゴリを着た李さんも出席し、慰安婦問題解決を訴えた。同ネットワークのHPを見ると今や閑散たる有様だが、当時は多くの参加者を集め、盛況だったものだ。さて有識者、運動家らが取り組みについて報告し休憩に移る前のこと。突然、司会者が参加者席へこう呼びかけた。
「今日は、会場に土屋公献さんがおこしです。ぜひ一言お話を頂きましょう」
故・土屋公献。元日弁連会長。北朝鮮の擁護者であり、1995年、慰安婦への補償事業を行う「女性のためのアジア平和国民基金」の創設にも関わった人物で、南北朝鮮、在日コリアンの代弁者的人物。また土屋氏は、2007年6月、朝鮮総連の土地建物を緒方重威元公安調査庁長官が代表取締役を務める投資会社に買収を持ちかけたことでも知られるだろう。この一件は資金難にあえぐ総連の延命策だと批判を浴びた。
土屋氏は「今までの謝罪は謝罪ではない。相手に許してもらえるまで謝るべきだ」と訴え、親交ある李さんとステージ上で対面と相成った。
本来、彼女にすれば土屋氏は、恩人とまで言わずとも、最大の理解者であり、最も影響力がある支援者、のはずだ。ところが李さん、なぜか“火病”のような反応を示すのである。
「国民(基金女性のためのアジア平和国民基金)は、謝罪でもなんでもない。私だったらあんな金を受け取らない。でもフィリピン人たちは、国民基金の金を受け取った。金をもらったフィリピン人たちの名前を公表しろ!」
こう土屋氏に激しく詰め寄ったのである。というのは、そもそも国民基金は、国民からの償い金を徴収するという名目で創設されたものだ。つまり政府による公式な補償ではない。この点については、李さんだけではなく、活動家の間でも基金や土屋氏への批判が根強い。あくまで公式な補償を求める李さんとしては、フィリピン人らは“裏切り者”というわけである。しかし国民基金からの償い金を受け入れるか否かは個々人の自由であり、李さんがそれを咎める筋合いもなければ、そもそも彼女は代表者ですらない。
一方、半島びいきな土屋氏のこと、上手くなだめるかと思いきや、そこは“人権派弁護士”と言われた人物だけに毅然と
「いやそれはできない。絶対に公表はしない」
こう突っぱねるのだ。対して執拗に「公表しろ!」と迫る李氏。なにしろ当時、土屋氏は86歳。この剣幕に足元がおぼつかない。一方、李さんのチョゴリにマイクのコードが引っかかり、
「ガーガガガ」
とマイクのエコーがこだまする。会場は凍りつき、司会者も苦笑いをするのが精一杯。それでも「公表せよ」「言え」と迫る李さんの声とマイクのエコーだけ「ピー――」と会場に虚しく響く。とんだ夫婦漫才に付き合った気分だが、貴重な経験ができたのも確かである。聖人と言われるそうだが、なにせあの剣幕は、反日デモなどでよく目にする“泣き女”そのもの。あの調子でトランプ大統領にも迫ったら面白かったのに…。
三品様
笑えませんが、笑える記事をありがとうございます。
彼らのやってきたことは、私個人としては
死ぬまで忘れないことでしょう。
彼の国は多分に地政学的理由から、独自の文化や道徳を
形成するに至りました。その立地条件にだけは同情します。
一刻も早く朝鮮戦争が終結し、心ならずも日本に密航されて
こられた皆様には「特別永住許可」などと言う屈辱的待遇を
取り消し、栄光ある祖国に凱旋して頂くのが私の望みです。
第五種補給品の皆様や、その協力者・「真実の」報道者の
皆様も、多くがご高齢でしょう。彼岸で毛沢東や金日成、
朴正煕、金正日同志達が、手招きをして待っているはず。
余りお待たせしては失礼ではありませんかね。