【中国問題】関西華商之夜はビデオメッセージもなし〝放言外交官〟大阪総領事・薛剣氏が公務から消えた?

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By Jun mishina

今年、日本国内で最も話題になった中国人と言えば中国大阪総領事・薛剣氏だろう。高市首相が台湾有事をめぐり「存立危機事態」と答弁したことに対して薛剣氏が〝汚い首を斬る〟とXに投稿したのはご存知の通り。さすがに日本側が予想以上に反発したことから薛剣氏はSNSへの投稿を自粛した模様。どころか公務からも姿を消したというのだ。(写真右が薛剣氏)

放言、暴言が目立った薛剣氏

11月8日、薛剣氏がXに「勝手に突っ込んできたその汚い首は一瞬の躊躇なく斬ってやるしかない。覚悟が出来ているのか」と投稿したのは物議を醸した。しかしそれ以前から薛剣氏の〝放言〟〝暴言〟は目立ったものだ。昨年10月25日、薛剣氏は衆院選について「全国どこからでも、比例代表の投票用紙には『れいわ』とお書きください」とXに投稿。一介の外交官が他国の選挙に呼びかけるのは言語道断だ。しかし中国にとってれいわ新選組は都合の良い政党であることが広く示されたのは大きい。

汚い首発言以後の薛剣氏は11月11日にXに投稿してから休止状態。そして再び更新されたのが12月3日。呉江浩・駐日大使の投稿をリポストし続けている。再開すれども自発的な投稿は控えているようだ。そもそも一連の過激投稿も本国からの指示ではなかったかと筆者は推測する。

「あんな攻撃的な人だったかなあ。ここ数年で一気に攻撃的になった気がします」と同調するのは在阪の政財界関係者だ。むしろ旧知の人物らは薛剣氏について「温厚」という印象を持っていた。

「汚い首を斬る」と投稿する前、10月25日に薛剣氏は和歌山市内で開催された第46回「中日友好千年万年」記念碑顕彰式に出席。

同月28日の「総領事館ニュース」によれば薛剣氏はこうスピーチしたという。

本年は戦後80周年であり、本日は台湾光復80周年の記念日でもあります。歴史を鑑とし、未来を見据え、日本の有識者の皆様とともに『一つの中国』の原則を堅持し、日本国内の歴史修正主義的傾向や台湾関連の消極的な動向を抑え、日中平和友好という両国最大の安全保障を守り抜き、得がたい日中友好の大局を共に護りたい。

日中友好といった文言もあるが「日本国内の歴史修正主義的傾向」との発言辺りは〝薛剣節〟を感じさせる。

翌日は大阪府吹田市の大和大学で開催された日本政治法律学会に出席。同じく同月28日「総領事館ニュース」の記事によれば薛剣氏は講演でこう話した。

今年は中国人民抗日戦争及び世界反ファシズム戦争勝利80周年に当たるが、日本における侵略の歴史と戦争責任に対する認識が誠実でなく、徹底しておらず、不安定な現象が長期にわたり存在し、歴史問題に関する日本の回答は「不合格」であると指摘した。中国を代表とする被害国及び国際社会は、監督責任を着実に履行し、日本が歴史問題という必修科目を真剣に補うよう促す必要がある。

「戦争責任に対する認識が誠実でなく」「監督責任を着実に履行」などかなり激しく日本側を詰めた。

おそらく一連の講演の中で薛剣氏は高揚したのかもしれない。そして11月8日の「汚い首を斬る」投稿につながった。

今年の関西華商之夜に薛剣氏の姿がない

ところが11月8日の投稿以降、異変が起きたというのだ。

11月28日に大阪新大谷ホテルで「2025関西華商之夜」が開催された。同イベントは一般社団法人関西中華總商会が主催する祭典で主に関西地方で活躍する日中の政財界関係者が出席し交流を深める。日本からも例年、国会議員・地方議員・実業家が参加するのだ。

ところがある参加者がこう明かす。

「例年、薛剣氏が出席していました。2023年は出席、2024年はビデオメッセージという形で参加。経済交流を目的としているので政治絡みの過激発言はありません。ところが今年は薛剣氏の姿がなかったのです。関西の日中の重鎮が集まるから本来は総領事が出席して花を添えて欲しいところでしょうけどね」

やはりXの投稿が問題視されて出席を控えた。そうみる他ない。しかし日中の有力者が集う関西華商之夜は中国側にとって重要な行事。そこで薛剣氏が欠席というのはよほどの事情があったのだろう。

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過去記事でも指摘したが、問題発言の有無に関係なく薛剣氏の総領事在任期間は長期化している。そろそろ任期を終えても不思議ではないのだ。また中国側が薛剣氏に行動自粛させるというのも考えにくい。となるとすでに中国に帰国した可能性は排除できない。

これまで筆者も指摘してきた通り大阪総領事職は中国人外交官にとって〝鬼門〟。一体、何が起きるか分からない立場なのだ。秘密裏に帰国していたという顛末はありえる!

Jun mishina について

フリーライター。法政大学法学部法律学科卒。 月刊誌、週刊誌などで外国人参政権、人権擁護法案、公務員問題などをテーマに執筆。「平和・人権・環境」に潜む利権構造、暴力性、偽善性を取材する。

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