【安堵町】住民訴訟で 違法が認められた 同和産廃問題、検察審査会は不起訴

カテゴリー: 地方 | タグ: , | 投稿日: | 投稿者:
By 宮部 龍彦

今年4月1日、安堵町の同和地区産業廃棄物のための補助金が不正に支出されたことについて、奈良県安堵町の池田忠春氏が弁護士とともに刑事事件としての立件を求めて奈良検察審査会に申し立てていたが、9月27日に「不起訴処分は相当」との議決がだされた。つまり、今回の件は刑事事件化されないことが確定したことになる。

一方、議決によれば検察審査会は安堵町の不適切な実態を「是認するものではな」いとし、今回の問題が個人というよりも安堵町の組織的な問題であったことを示唆している。

検察審査会の議決は以下の通りである。

検察審査会は、議決の理由について「不起訴処分の裁定を覆すに足りる証拠がない」としている。池田氏によれば、便宜上は背任事件としているが、実際は別の人物が主導した詐欺事件なので、起訴相当とすることはかなり難しいと予想していた。

ただし、検察審査会は議決の中で、以下の通り安堵町の対応に苦言を呈している。

しかしながら、記録上の事実関係を確認したところ、一般市民の感覚からすれば、被疑者だけでなく組織的に実態を把握することなく従来と同様の事務が行われてきたことも一因と考えられ、これは、当検察審査会として是認するものではなく、本件を機に綱紀粛正を図り、事務を見直すなどして組織全体として旧態依然とした体質からの脱却をすべきであることを付言する。

宮部 龍彦 について

ジャーナリスト、ソフトウェアアーキテクト。信州大学工学部卒。 同和行政を中心とする地方行政のタブー、人権ビジネス、個人情報保護などの規制利権を研究している。「ネットの電話帳」管理人。

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【安堵町】住民訴訟で 違法が認められた 同和産廃問題、検察審査会は不起訴」への4件のフィードバック

  1. 匿名

    当然の結果でしょうね。安堵町の組織的問題でしょうからと刑事事件といて取り扱わないのであれば問題でしょうね。
    また被害者の中に同和地区のこの件と関係ないほとんどの住民でしょうね。
    「同和産廃」 「同和産廃」 マスコミに取り上げられあたかも同和地区の住民が悪者のように映ってしまう。結果ケツ持ちを無関係な部落民に回してしまう。
    今回は同和を利用した役場組織の犯罪が正解でしょう。
    エセ同和しかり部落民以外の人が部落をネタに銭儲けを図るケースは多いかもしれませんね。

    #ec9cb546bf54d7e255c3721c047bb630

    返信
    1. 匿名

      失礼 訂正
      〇 また被害者の中に同和地区のこの件と関係ないほとんどの住民が含まれるでしょうね。差別の拡大につながらなければ良いのですが。
      #ec9cb546bf54d7e255c3721c047bb630

      返信
  2. ことさら同和を強調する案件なのか?

    連投ごめんなさい
    宮部さん 少し教えてくれませんか
    「同和産廃」なる文字はあなたの創作ですか?裁判記録には???ことさら同和をピックアップする必要はあったのだろうか?????あればその理由を教えてください。
    読売>>実態のない産業廃棄物の処理に補助金」
    ニュース奈良の声>>「同和地区産業廃棄物処理組合に交付した補助金を巡る問題」

    同>>住民訴訟原告の池田忠春さんが組合長から受け取ったという2021年4月5日付の手紙で、組合長は「2017年度以降、組合長の職務を行っておらず、町に対し補助金も申請していない」と述べている。」

    黒塗りの被疑者があたかも組合長のように映る可能性があるのでは?

    同>>今年1月9日の判決で同補助金支出を違法とし、町に対し、町長個人への賠償請求を命じた。町は判決を受け入れ、町長は2月29日付で遅延損害金を加えた230万5425円を町に支払った。
    #ec9cb546bf54d7e255c3721c047bb630

    返信
    1. 匿名

      >ことさら同和をピックアップする必要はあったのだろうか?

      私は小学校高学年から現在まで「産廃業者≒同和」という認識です!うちの父親は某県の職員(農学校→農林省(出先)技官→某国立大学芸学部卒→某県事務吏員)でしたが、上司(東大法卒、中央ではなく地元採用で、その後副知事に就任)と衝突し、退職し、再就職(拾ってもらった)したのが「産廃会社」で、産廃のノウハウを身につけ、零細な産廃の収集運搬会社(カネも同和のコネも無いため、処分地として土地を購入しても産廃の処分地として認可されない)を設立し、約20年間産廃の収集運搬会社を経営していた。従業員はすべて中卒で、同和地区出身(従業員の話)だが、その従業員に支払う給与は同年齢の平均的サラリーマンの2、3倍以上であった。
      で、父が常に言っていたことは「産廃≒同和」で、「産廃事業会社の経営者及びその従業員はほとんど同和出身者だ」と良く言っていた。嫌々ながらだが、良く手伝わされた。二トンまたは四トンのダンブの助手席に乗せられ(運転は別の人がした)、事業会社から出た産業廃棄物をダンプに載せ、産廃処分地へ運び、処分地へ捨てるというもの。で、産廃処分地は山中の辺鄙な所に所在し、父が「産廃処分地の経営者が同和でなければ、市町村行政は絶対に処分地として認可しない!だから、俺が大儲けしても産廃処分地を持つ産廃事業会社に成れない」と話していました。私は父が産廃事業をやっていることは隠し、父の職業を聞かれたときは「自営業者」だと答えていました。

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