曲輪クエスト(401) 南アルプス市 古市場

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By 宮部 龍彦

菊池山哉は、「下宮地村の古市場村は、昔は全部曲輪であった」という小笠原の老人の言葉を紹介している。時期は、昭和初期のことである。

当然ながら、『未解放部落 増補改訂』にも大変詳細な記述がある。

場所は古市場の北部で、地名で言えば川上との境界に近い。

東京行きの高速バスのバス停があり、その客を狙ってか、焼き鳥屋がある。Googleマップのレビューでは散々な書かれ方をされているが、書かれているような生焼けでは全くないし、タレがとても美味しい。また近くに来ることがあればリピートしたいと思った。

『未解放部落 増補改訂』によれば、13戸あって、職業は以下の通り。農業は1戸で、靴屋と屠殺と精肉業が印象深い。後の追跡調査では1973年に農家が1つ増えて、精肉業は存続している。

事前調査では、おそらくこの辺りが古村のはずだ。

文献には卑湿な土地というようなことが書かれているが、確かに土が湿っており、そのような感じがする。

肉屋や靴屋は見当たらないが、農業以外と思われる家が多いと感じた。

空き地が多いのだが、聞いてみると、ここは昔はまばらにしか家がなかった。もともと空き地が多いのだ。

確かに、過去の航空写真を見ても、戦後間もない頃から家はまばらだったように見える。

しかし、『未解放部落 増補改訂』には1960年代から70年代に出ていく人が多かったように書かれているので、今の感覚で言えば昔には、実際にそうなって空き地が増えていたのかも知れない。実際昭和初期には17戸あったのが、1973年には10戸。

菊池山哉は鎮守はないと記しているのだが、明らかに昔からのものと思われる神社がある。しかも、参道の跡のようなものまで確認できる。

少し分かりにくいところにあり、地図に表記はないが、稲荷神社である。

第1班1組・2組、18組という看板が気になった。

必ずしも組番号が小さければ古いというわけではないのだが、実際1組が一番古く。確かに1組は稲荷神社の氏子だという。

そして、さらに重要な証言が得られた。『未解放部落 増補改訂』に書かれていた時期に、確かに肉屋と靴屋があったという。場所はこの先の角と言われた。

今は、その場所は別の住民のものになっているという。

そして、靴屋はこの通りにあったという。

小笠原からの移住という説がある。高橋はないが、確かに小笠原でもみかけた名字はいくつかある。

宮部 龍彦 について

ジャーナリスト、ソフトウェアアーキテクト。信州大学工学部卒。 同和行政を中心とする地方行政のタブー、人権ビジネス、個人情報保護などの規制利権を研究している。「ネットの電話帳」管理人。

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曲輪クエスト(401) 南アルプス市 古市場」への3件のフィードバック

  1. 匿名

    職業・耕地調の印サック業とはなんでしょう
    革細工でしょうか
    #af8cb49e9c730dd466cd870d2e87b8e2

    返信
  2. 匿名

    栃木県小山市稲葉郷、神鳥谷、駅南をクエストしてください
    #1c41467fcb5793b4e89a6cb9eb36055a

    返信