安倍政権にまた打撃!? IR事業の日本参入を狙っていた中国企業「500ドットコム」から300万円を受け取ったとして自民党・秋元司衆院議員(二階派、以下敬称略)が25日、逮捕された。秋元は第三次安倍内閣で内閣府副大臣(IR担当)などを務めた他、統合型リゾート整備推進法の成立に関わった。秋元、そして二階派を叩くと和歌山、中国、同和という奇妙な関係が浮かび上がる。今年最後の記事はそんなエピソードや裏事情を紹介して締めよう。
IRの代名詞「二階派」
「たかが300万円?」。秋元逮捕でこういう印象を抱いた人は多かったのではないか。東京地検特捜部が動く案件としてはいささかスケールが小さいような気もする。あるいはその先に見据える巨悪があるのか。逮捕同日の『デイリー新潮』の秋元司議員の逮捕を目指す森本宏特捜部長の「狂気」と「出世」によれば東京地検特捜部が“ バッチ(国会議員)を挙げる”と強い姿勢で臨んだという。特に森本部長は“コワモテ ”で知られ「以前から政官財全てやると意気込んできた」(司法担当)という人物だ。
ではなぜ秋元がターゲットになったのか。
当初、秋元の元秘書が今月7日、外為法違反の疑いで家宅捜索された。日本のIR事業に参入しようとしていた中国企業の元役員も逮捕されているが、同役員らはIR誘致を目指していた北海道・留寿都村のリゾート企業の幹部とも面会していた。秋元は今年9月までIR担当副大臣だったことから施設誘致には何らかの影響力があった。
それから2017月8月4日、沖縄で500ドットコム社が主催するシンポジウム「IRと沖縄観光の未来」に秋元も登壇。この時期、沖縄へのカジノ誘致が持ち上がった。秋元が沖縄で誘致活動を行った背景として 沖縄北方担当大臣が鶴保庸介、江崎鉄磨、福井照と3代続いて二階派所属の議員だったことも大きい。すでに本誌も報じた通り、二階派所属の議員と言えば門博文衆院議員もマカオにIR施設の視察をしていた。いかに二階派がIR誘致と密接な関係であるかよく分かるだろう。
ではここで最大の疑問。秋元が一体、中国側に対してどのような役割を果たしのか、だ。IR担当副大臣の職にあったのだから当然、誘致に対して権限があったに違いない。しかし二階派、IRに詳しい全国誌記者はこういう見方をしていた。
「すでにトランプ大統領がラスベガスサンズ社を安倍首相に売り込んでいたんです。だから日本のエンタメ企業や中国が参入できる余地はありません。IRを請け負う企業の選定はもっと高度なレベル。秋元が介入できるような話ではないんですよ。ところが中国企業側に対しては“ 私(秋元)が斡旋できる”と持ちかけたという見方が専らです」
過去、様々な事件で名が挙がった秋元だけにさもありなん、といったところか。
和歌山の噂、総まとめ
本誌でも和歌山市の同和地区・芦原地区連合自治会長の詐欺事件についてお伝えしてきた。同事件で起訴された金井克諭暉は二階幹事長、門博文両氏と自民党・幹事長室で記念撮影したのも話題になった。二階派はIRとともに部落差別解消推進法の立法に深く関与。そんな二階派と和歌山を叩けばIR、中国、同和と“ホコリ ”が出てくる。秋元は東京選出の議員だが、それでも和歌山人脈があるのだ。それが和歌山市・遠藤富士雄市議だ。
この二人、大東文化大学の先輩後輩で交流があり、なおかつ日韓文化協会では秋元が理事、遠藤が評議員を務めている。2014年、和歌山市長選に遠藤は出馬したが、尾花正啓現市長に敗れる。本来は自民党の候補として応援されるはずだが、二階幹事長の一言で尾花支持になったという。
「二階さんというのは和歌山県、とりわけ道路関係とパイプが強いのです。だから道路局長や技監や県土整備部長などを歴任した尾花さんはまさに二階好みでした」(地元の市民オンブズマン)
絶大な影響力を持つ二階幹事長だけに尾花支持は仕方がないところ。では秋元と遠藤をつなぐのは何か? 「もちろん大学の先輩後輩ということもありますが、遠藤議員は和歌山市議会日台友好議員連盟会長も務めています。台湾人脈を秋元や自民につなげているというわけです」(事情通)。
遠藤市議に秋元との関係や逮捕された件について所見を聞こうと事務所に連絡してみたが応答はなかった。
和歌山市職員が中国で謎の客死
やや陰謀論のような話になってしまうので、心苦しいところもあるが、地元・和歌山で奇怪な情報が飛び交っているので紹介しておこう。
今、最もホットな和歌山県。政治、同和、中国、反社、様々な地雷原が埋まっている。さて和歌山県と山東省の友好提携35周年記念行事として今年10月15日から19日まで、和歌山県から160人が訪中した。金井の逮捕と同時期である。
和歌山市からは松本哲郎副議長以下、赤松良寛・川端康史・佐伯誠章・芝本和己・古川祐典議員が参加した。議員団に議会事務局・ 幸前隆宏副局長が同行したのだが、悲劇が起きた。
「和歌山市は山東省済南市と友好姉妹都市を結んでいます。このため10月16日の昼に済南市関係者と市内のレストランでパーティーがあったのですが、幸前さんが気分が悪くなり横になっていたところ亡くなってしまったのです」(和歌山市議会事務局)
この一件は新聞・テレビなどメディアの報道もないし、また県・市側からも発表はない。ただ「10月28日の和歌山県・仁坂吉伸知事の会見で幸前さんが客死したことを少し触れていました」(県関係者)ということだ。
訪中報告のついでになんだか事務的にふれたという気もするが、読者諸氏はどう感じることだろう。幸前さんは和歌山県国際課の職員らのサポートもあって現地での死亡手続き、出棺などを行い24日にご遺体が日本に運ばれたという。
さて人の不幸に余計な勘繰りをしたくはないが、それでも妙な憶測が飛び交う。
「幸前さんは3月まで和歌山市建設総務課長でした。つまり金井対応の担当部署の課長だったのです。ちょうど金井が逮捕された時期。その上、中国で変死というわけだからあるいは何らかの手が…というわけです」(和歌山市政に詳しい人物)
議会事務局によれば幸前さんの死因は「窒息」ということだ。つまりレストランでのパーティーで飲酒し、嘔吐物が詰まったとみられる。なにしろ歓待が派手な中国。勧められて“ 過ぎてしまった”のかは分からない。議会事務局に確認するとアルコール提供があったことを認めた。
「自治体職員が出張中に飲酒事故で死亡というのが気まずいから、幸前さんへの“武士の情け ”的に報道発表しなかったかもしれませんね」(前同)
まさか「消された」というのは陰謀論が過ぎる。ただこうした憶測が飛ぶのもやはり今、和歌山にあらゆる「闇」が殺到しているがためだろう。中国、IR、同和、二階派、様々なトピックスが和歌山に集中。予告をすればここに「関電」「関西生コン」も加わるというのはまたいずれの話だ。本記事をもって今年は締めとなるが、来年はぜひ和歌山取材に注力する意向なのでぜひ注目して頂きたい。
ほんとうに腐ってる自治体です。
尾花市長が訴えられたツタヤ図書館案件についても、尾花市長、戸田市議共々、全国レベルで追及されるべきだと思います。
真面目に税金を納めてるのが馬鹿らしくなる誇りすら感じられない、抜け出せない蟻地獄のような街です。
来年の三谷氏の和歌山追及、たいへん期待しております。年の瀬ですがくれぐれも体調ご自愛ください。
逮捕された秋元司が出版していた
「日本の極みプロジェクト 世界から大富豪が訪れる国へ」
という書籍が興味深いものでした。
出版元は和歌山市でやりたい放題やってるCCCです。笑
中国-二階-秋元-門-仁坂-尾花-戸田、という繋がりが、昨今の和歌山市の不自然な開発すべて(門が絡んでいたマリーナシティのカジノ誘致、CCCと戸田市議が結託市長も噛んでるだろうツタヤ図書館、総額100億近い新市民会館)に絡んでるように思えてなりません。
三が日の読み物に、是非。佳いお年を。
ありがとうございました。
あけて3日に届くということでしたが
本日届きました。