【奈良の闇④】森本市議と 服役中役員の 会社登記事項が 変更されていた! 沈黙する 日本維新の会

カテゴリー: 地方, 政治 | タグ: | 投稿日: | 投稿者:
By Jun mishina

「奈良の闇」シリーズとして日本維新の会、森本尚順大和高田市議(現議長)を取り巻く怪しい人脈と不可解なトラブルを連載してきた。発端は森本市議が恐喝などで服役中の高倉忍氏と同じ会社に在籍するのは会社法違反との指摘だ。しかし会社登記事項は密かに変更され高倉氏の事実婚の女性が新社長になっていた。

森本市議&服役中役員の 法人登記が密かに変更

右隅のサミットインターナショナルに注目。

大和高田市を中心とした奈良の闇を取材した矢先の福田県議が今月9日、電車にはねられるという謎の死を遂げた。一部週刊誌が取材に動いたという情報もあるが、「県議の不審死」という異常事態にも関わらず世間の関心は低い。

奈良の闇③にて事故現場付近には同市議会議長を務める日本維新の会の森本尚順市議の関係人物が密集していることを指摘した。

そしてこの関係人物たちを筆者は中和グループと位置付けている。

その中心人物が森本市議なのだ。葛城市内の福祉施設造成工事に絡み高倉忍氏(服役中)が工事業者から2000万円を脅し取ったことが話の発端。高倉氏の会社に森本市議が役員を務めていると日本タイムズが報じた。記事は今年1月に議会内で広まったが問題視されずに終わる。

森本市議は高倉氏の事実婚の妻が社長を務めた葛城市内の建設会社「旧S組」の顧問という過去(奈良の闇②参照)。S組は官製談合で逮捕された過去がある葛城市元副市長・生野吉秀氏が副社長だった。

そしてS建設が葛城市から“避難所 ”のように移転した先がモリモトビル(名義は森本氏親族)に入居する賢英エージェントだ。本件を取材するにあたり3月18日に取得した登記事項では高倉氏が代表取締役で森本市議が取締役。高倉氏が代表取締役として登記されたのは服役中で会社法331条で定められた取締役の欠格事由に当たるという指摘だ。

3月18日に取得。

しかし本稿の直近で取得した登記事項をみると密かに変更されていた。下に掲載する。

5月30日取得。

いずれにしても高倉氏は欠格者。違法状態の可能性が高い。また新しい代表取締役をみると「山本亜矢子」という名がある。実はこの人物が高倉氏の事実婚の妻、先のS組の元社長だ。モリモトビルに入居する「サミットインターナショナル」(S組と同一住所)は2018年1月11日に葛城市から移転してきた。サミットインターナショナルは2020年4月1日まで山本氏が代表取締役。

以前も指摘したが仲間内で会社役員を変更しながら存続させている格好だ。

仮に登記事項が違法でなかったとしても「議員」が行う行為としてはあまりに不審な点が多いのではないか。日本維新の会宛てに質問状を送付し、見解を待ったが結局、返答はなかった。

ヴィトン密輸で 逮捕された人物の 会社が談合疑惑

森本市議、高倉氏ら大和高田市、葛城市など中和地方の関係人物を「中和グループ」と名付けたが、その一角がB社(大和高田市)の実質的経営者K氏である。ブランド品の密輸で逮捕された過去を持つ人物だ。

前回は匿名にしたが大和高田市の公共事業を多数、入札する株式会社文政の実質的経営者が金森政幸氏。高倉氏と親しい関係にある。

同社は市関係施設の警備、清掃業、物品購入など公共事業に広く関わっている。特に令和4年度大和高田市指定ごみ袋製造業務委託で3333万3千円、令和5年度4495万1700円、令和6年度分が競争なしで3979万3180円など指定ごみ袋は独占状態である。

しかし「大和高田市指定ごみ袋製造業務委託」には不審な点がある。

令和4年分。
令和5年分。

「金森商店」という会社が参加している。法人格はなく個人商店だ。住所をみると大和高田市大字土庫726‐2とある。

実はこの住所は文政の以前のものだ。登記上でも「平成24年6月15日」に移転とある。つまり金森商店と文政は実質、同じだ。しかも奇妙なことに株式会社はKBSは二年連続で辞退。関係者によれば奈良ビルサービスが落札することも多かったというが現在は文政が独占状態。

KBS社の名が出たところで一旦、「葛城市役所當麻庁舎等定期清掃業務委託」に移る。この事業もKBS、中和の名が出てくる。この同委託事業は文政葛城営業所が受注。しかし結果公表書に記載された同営業所の住所は「葛城市寺口439」になっていた。

中和が入札するケースもあり、中には森本市議と同じ会派の萬津力則市議の親族企業(株)エム・エンタープライズが参加した案件もあった。

どこかで見かけたことがある地名。なんのことはない文政の名義上の社長が営む板金屋だ。果たしてこれが「営業所」と言えるのか?

また令和4年分で辞退した「株式会社まこと清掃社」社長は同時に株式会社三共総合警備の前社長だ。三共総合警備は現在、親族が社長で大和高田市の公共事業を請けている。

「令和4年度墓参り時期の市営斎場及び市営墓地駐車場交通整理業務委託」という事業をみると三共総合警備が落札。この時は文政が譲った格好だ。こうした同様に株式会社中和も“文政案件 ”に参加しており、大和高田市のみならず他自治体でも同様の手法で入札を行っている。

令和4年度の事業。

つまり一見、競争入札のようだが談合の可能性も否定できない。

それでなくても文政と金森商店は事実上、同一の会社。しかもほぼ同じ会社と競争している。適正な入札だったのか総務部契約監理課に質問したが「金森商店について未確認だったが、問題はありません」との回答。

また文政に現社長と金森氏にコメントを求めたが「現在は外出中」ということだった。

もちろんこれで終わらない。福田県議の死を含めてさらに奈良の闇を追跡していく。

Jun mishina について

フリーライター。法政大学法学部法律学科卒。 月刊誌、週刊誌などで外国人参政権、人権擁護法案、公務員問題などをテーマに執筆。「平和・人権・環境」に潜む利権構造、暴力性、偽善性を取材する。

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【奈良の闇④】森本市議と 服役中役員の 会社登記事項が 変更されていた! 沈黙する 日本維新の会」への1件のフィードバック

  1. ふくだ

    地元ではこの件については早くも風化し始めています。
    どうか粘り強く真相を究明していただけると有難いです。
    ご健康に気をつけながら頑張ってくださいませ。
    #3d3d68b30cac301c3317f4dd1fa77afc

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