差別をなくそう・部落探訪(100)
特別編・愛知県あま市栄“東今宿”
(後編)

By 鳥取ループ

部落を探訪した際、神社と寺には必ず訪れるようにしている。神社については、ご承知の通り関東では白山神社が部落の場所を特定する手がかりとなるのはよく知られたことである。なぜそうなのかは諸説あるが、一説では弾左衛門の息子が天然痘にかかった際に白山神社に祈願したところ治癒したので、部落に白山神社が祀られるようになったと言われる。

寺については、筆者は宗派に着目している。部落の寺はほとんどの場合浄土真宗、日蓮宗、時宗のいずれかであるが、近代以降の部落の歩みとそれぞれの部落の宗派には何らかの相関性があるのではないかと考えている。例えばマックス・ウェーバーが唱えたような、宗教の経済活動への影響である。

――『部落差別を拡散する鳥取ループ・示現舎の「部落探訪」にたいする糾弾の闘いをすすめよう』との解放新聞の記事では、神社の写真や寺の宗派を掲載したことを批判しているが、これらは別に秘密のことではない。どこにどんな神社や寺があるかはグーグルマップでほとんど分かるし、八百万の神というサイトで宗派も分かる。さらに、京都部落問題研究資料センターの秋定嘉和氏は浄土真宗大谷派の穢寺のリストを掲載した書籍を出版している。しかもその大谷派の穢寺リストについては、裁判の中で解放同盟が出版を正当化し、それを裁判所も認めたことである。部落の寺を調査し、宗派を掲載することは全く正当な行為なのである。

なお、愛知県では白山神社よりもむしろ津島神社が部落との関係が深いとされる。しかし、この部落にある神社はご覧の通り須佐之男社である。

神社には、前回の記事で紹介した堀田萬蔵商店や、写真に写っていた加藤工業が多額の寄付をしており、部落にとってあの工場が重要なものであることが分かる。

神社の近くには皮革業者のものと思われる豪邸があり、皮革も重要な産業であることが分かる。甚目寺の部落が有名なのは、ステレオタイプな部落のイメージによく合致しているからだろう。

――「追加情報として地区の代表的な姓の書き込みがされているように、差別が助長・拡散されているのである」という点。実は筆者は名字についてはあまり興味はなかったのだが、部落の場所を特定する方法として、過去の水平社運動の文献に出てくる人物の名字と同じ家が集中している地域や、墓地を探す方法があると様々な方からアドバイスを頂いたことがある。また、日本姓氏語源辞典の著者である宮本洋一氏によれば、部落における名字はユダヤ人の名字に似ているというのである。例えば、海外でも特定の地域に同じ名字が集中しているという現象はしばしば見られ、全く関係ないはずの2つの地域になぜか同じ名字が集中しているということが、特にユダヤ人に関連してよく見られるという。同様の現象が、日本における部落においてもあるのだという。

――欧米でも名字の研究は行われており、例えばユダヤ人特有の名字の辞典が出版されている。そして、電話帳に掲載された個人名や商店の屋号を手がかりに、ユダヤ人の職業や経済状況を研究した学者もいるのだという。そして、同様の研究が日本でタブーとされるのはおかしいというのが宮本氏の考えだ。

そもそも、どこにどのような名字が多いのかは秘密でも何でもなく、電話帳や住宅地図を見るか、現地の表札を見れば分かることである。商店の屋号に使われていればグーグルマップでも分かる。

また、正確には部落特有の名字があるというよりも、部落に限らず特定の名字が集中している地域というのは日本各地にあり、それがたまたま部落である場合があると考えるべきだろう。

こちらは唯願寺。宗派は真宗高田派。つまり浄土真宗の一派である。浄土真宗と言えば東本願寺(大谷派)か西本願寺が圧倒的に多く、高田派は比較的少数派だ、

土手を進んだ後、住宅地に降りてみた。ニコイチ群があるが、奈良の部落でよく見られたように草がぼうぼうだったり、廃車が放置されているということはなかった。ニコイチの入居率は低くなく、若い人も多いように見受けられる。

――「「部落探訪」が悪質なのは、鳥取ループ・示現舎のM自身が書き込んでいるように、「全国部落調査」を利用して、これまで同和対策事業を実施してこなかった地区や未組織の地区までも晒していることである」と批判されるが、部落は解放同盟の領地でもないし、まして、いわゆる未指定地区や未組織の地区について行政や解放同盟がとやかく言う筋合いは全くないはずだ。

――「「全国部落調査」や「部落探訪」を見て、市町村の窓口に「〇〇地区は、本当に同和地区なのか」という問い合わせが増えているし、こうした問い合わせのなかには「自分が部落の出身であるのか、教えてほしい」(長野県須坂市)などの問い合わせがあったことも報告されている」と、こんなことを言っているが、自分が部落の出身かどうか知ろうとすることの何が問題なのか。さんざん「人格権侵害」ということを持ち出されてきたが、本当に人格権の問題なら、自分のことを知ろうとすることについて他人がとやかく言うことこそ人格権侵害であろう。結局、行政や解放同盟がやりたいのは「秘密主義」であって、人格権というのは、それを正当化するための方便に過ぎない。

――「「部落探訪」は、それまで部落出身であることを隠してきた人や部落出身であることを知らないで生きている人たちもふくめて、興味本位の悪質な差別の対象としているのである」と言いながら、解放同盟関係者も興味本位で部落探訪を読んでいるのであろう。繰り返すが、自分自身に正直になるべきだ。それは恥ずかしいことではない。

部落内は全般に区画整理されているが、部落の南側には細い路地が残っている一角がある。

車が入れないような場所もあり、そういう所は空き家や空き地が多い。

ただ、植栽が手入れされているのは、造園業者に手入れを依頼できる、つまり部落がそれほど困窮していないということを示唆しているように思う。

――解放同盟は、「部落探訪」を阻止すべく、自治体や法務省にすがっているようだが、部落を自由に探訪することは、憲法が保障する「居住移転の自由」という基本的人権である。基本的人権を侵す試みには抵抗するのが国民の義務だろう。

――試しに「部落探訪」を禁止する仮処分を横浜地裁に申し立ててみたらどうだろう。裁判所がどのような屁理屈を考えるのか非常に興味がある。ただ、解放同盟が部落探訪と同じようなことをやってきたのは厳然たる事実であり、部落の場所を書くこと自体は今も正当化しているのだから、いろいろと自分らに都合のよい条件を後付けしてくることは目に見えている。今度はその条件に合致する方法で続けるだけのことである。

これは集会所。改良住宅に付属のもので、ニコイチが立ち並んでいる部落ではよく見られる。これほどの規模になると集会所も1つでは足りず、複数存在する。

これはどう見ても豪邸だ。

部落の最南端には建売住宅が。ここが同和地区なのか、そうでないのかは微妙なところである。

川が近くにあり、洪水が気になったので近隣住民に聞いてみると、ここは伊勢湾台風の時には大きな被害はなかったようである。少なくとも、伊勢湾台風の後は災害らしい災害はないということだ。

差別をなくそう・部落探訪(100)
特別編・愛知県あま市栄“東今宿”
(後編)
」への13件のフィードバック

  1. R

    お疲れ様でした。これからも期待しています。

    私は鳥取ループ氏を全面的に支持します。

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  2. 影目

    全国部落調査の愛知県35地区には津島神社は1つも無い
    そんなの本田豊しか書いていない
    やはり愛知県の津島神社リストは君かね

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  3. .

    >愛知県では白山神社よりもむしろ津島神社が部落との関係が深いとされる。
    >しかし、この部落にある神社はご覧の通り須佐之男社である。

    津島信仰はスサノオ信仰なんですけどね。

    返信
    1. 影目

      嗤うわ
      本田豊って甚目寺の解同から聞い書いたたのか津島神社が35地区に多いのトンデモ説

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  4. 影目

    津島牛頭天王社は牛頭天王信仰でスサノオ信仰では無い
    あの須佐之男社は津島神社とは江戸期から別の神社だ
    無理矢理にトンデモ説に結びつけると眷属の社がある王子の部落も津島神社なるがアホか

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  5. たこやき

    部落解放同盟はもはや単なる利権組織
    すでに存在意義はなし

    示現舎を応援しています
    負けずにがんばってください

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  6. 詐欺師

    津島神社(牛頭天王)とスサノヲは同一ではないが深い関係はある。
    だが王子は白山神社、知立は秋葉神社、鳴海は浅間神社、とあまり統一性はないように感じる。
    最近はそうでもないがヤクザに部落民か多いことから暴力団事務所も一つの指標になる。
    導友会は大須から甚目寺に移転してきたし、王子に平野家一家もある。

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    1. 茂津目

      津島神社だと明治以降のカルトの国家神道になる。
      王子は白山神社ではなく白山古墳の近くの非人部落。
      熱田の断夫山古墳近くの非人部落と変わらん。
      鳴海も秋葉神社や。
      鳥取ループが解同の本田豊信者だとはな

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