れいわ新選組候補者の 懐を悩ます「市民の党」人脈

カテゴリー: 政治 | タグ: | 投稿日: | 投稿者:
By Jun mishina

誰が命名したか「限界系」とはよくいったもの。左右の立場問わず振り切った主張が珍説になる。「限界左翼」「限界右翼」という層だ。その点、反ワクチン団体の神真都Q、また今追跡中の「参政党」「れいわ新選組」には全国津々浦々の限界系が集結する。夏の参院選でも限界系の候補者、活動家、支持者が集まるれいわ新選組。山本太郎代表の個人人気で“ 盛り上がっている”感はあるが、実は選挙資金をめぐり候補者の間で不満が募っているのはあまり知られていない。

限界民主系議員たちの 避難所と化した れいわ新選組

れいわ新選組に在籍する櫛渕万里、辻恵、高井崇志、大島九州男…。旧民主党の落武者としか思えない面々に支持者たちは何を期待するのか不思議でならない。

かつては『週刊アサ秘ジャーナル』(TBS)で数々の政治家にインタビューしてきたお笑いコンビ、浅草キッドの水道橋博士もれいわ新選組の参議院議員選挙比例区の候補者。政治家の意外な一面やユニークなエピソードを引き出し話術はさすが、である。だがこのところの政治発言をみるとネタを引き出すというよりも自身がネタにされる存在になってしまった。限界系著名人の感もあるが――。

ともかくこうした著名人らも参加するれいわ新選組の街頭演説は参政党並に聴衆が集まる。だが一般的な候補者の単独の街頭演説になると話は別。ビールケースなどに乗り一人で辻立ち、歩行者たちは無反応で通り過ぎていく。

山本太郎代表への個人献金は莫大だ。しかし候補者の懐事情は苦しい。そんなれいわの候補者の一人がこうボヤくのだ。

「あまりにポスター代が高いんですよ」

政治活動とは本人だけではなく家族、知人の人生も左右しかねない。それは選挙アイテム、備品を発注する業者も同じことだ。ある若手議員の話。

「当選確実の大物議員ならともかく当落上の議員や野党の候補になると業者も敬遠するケースはあります。中にはふっかけてくる業者もいましたね」

まだ歴史も浅く地盤も浅いれいわ新選組。そうした新人候補にすれば人脈やノウハウが乏しいのも事実だ。同党やれいわ関係者の政治資金収支報告書をみると特徴的なのは舞台設置やポスター制作が特定の業者に偏っていること。中でもS社(千葉県東金市)は全国各地のポスターを受注していた。

同社は旧民主党衆議院議員で、れいわ新選組の衆院選候補にもなった柏市・太田和美市長の収支報告書に出てくる。れいわ関係者に食い込んでいるようだ。

またれいわ関係者の間でも一部業者が怪しいとの声が漏れてくるが、ともかくポスターについてS社代表者に話を聞いた。

業者「もとは市民の党・斎藤まさしさんから 仕事を請けた」

「業者が怪しいと言われているのは初耳です。しかし弊社は法律に従って仕事をお引き受けしていますよ。高いというご指摘も相場の範囲だと思いますが、確かに利益はしっかり出させて頂いております。ただ政治関係の印刷物を受注していると、いろいろなお問い合わせがあるんですよ。むしろ疑問点はぜひお寄せください」

れいわ新選組と関係が深い事情を聞いた。

「れいわさんに限らずその他の議員さんのお仕事もお引き受けしています。ただご承知の通り、政治関係の印刷を渋る業者は少なくないんですよ(笑)。私が印刷会社の営業マンだった時代に、印刷コンサルタントから“ 選挙関係の印刷物はやめなさい。(落選があるから)収益が安定しない。その割に面倒ごとだけはある”と教えられました。だから逆に飛び込み営業でポスターやリーフレットを受注したことはありました」

政治関係の仕事を請けた当時、山本代表とも関係が深い“ あの人物”の仕事も請けたと話す。そこで野党人脈の知己を得たということだ。

「もう15年以上になるかな。市民の党・斎藤まさし(本名:酒井剛)さんからの依頼を受けたこともあります」

斎藤まさし氏は「革命一筋」を公言する政治活動家。2011年、よど号ハイジャック事件の実行犯の親族を三鷹市議選に擁立したことでも話題になった。民主党系議員の選挙支援かられいわ新選組・山本代表の政策ブレーンとされる。

「そんなご縁から千葉県・堂本暁子元知事の選挙もお手伝いしたことがあります。堂本さんのご著書には私も“お世話になった ”と紹介されています」

堂本元知事誕生の仕掛け人というのが斎藤氏だ。そうした関係上かられいわ新選組からの“御用達 ”印刷業者になったということか。

S社代表の説明通り、違法行為はないが、しかし一部候補者や支持者の不満は続く。

「広報業務の会社と言いつつ、所在地がただの駐車場だったり不可解なことが多いです。応援はしたいけど政治資金だけはしっかりしないと」(支持者)

舌鋒鋭く政府、自民批判するれいわ新選組と山本代表だが、足元に火がつき始めてはいないか。

Jun mishina について

フリーライター。法政大学法学部法律学科卒。 月刊誌、週刊誌などで外国人参政権、人権擁護法案、公務員問題などをテーマに執筆。「平和・人権・環境」に潜む利権構造、暴力性、偽善性を取材する。

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れいわ新選組候補者の 懐を悩ます「市民の党」人脈」への1件のフィードバック

  1. 道楽爺

    NHK党の立花党首が昔指摘してましたが、れいわは政党助成金を何億も支給されながら、なぜいつまでも低所得層から募金を募るのか? ある人は貧困ビジネスをやってると皮肉っていたが、笑えない話だ。それに国政選挙の空中戦ばかりやってて、地方議会に勢力を伸ばそうとしない。だからいつまで経っても組織づくりができず、ボランティアを募集し、手弁当で選挙活動をやっている。ほんとに国民政党として、根付かせるつもりがあるのだろうか?

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