4月14日に開催された「安倍政権は退陣を!あたりまえの政治を市民の手で!0414国会前大行動」に市民、労組運動家が多数集結。国会議事堂前は人で溢れかえった。この日、14時から始まったデモには延べ5万人集まったという。この参加人数に対して「水増しだ」「どう見ても5千人」といった反論も挙がっている。この種のイベントでありがちな現象だ。しかし冷静になって考えてほしい。この言い争いがいかに不毛なことか―――。
戦国武将、武田信玄は今川家に嫁いだ姉から送られた大量の貝殻を並べ、家臣に何枚あるかと問うた。それぞれ「5千枚」「1万枚」と答える中で信玄は「3700枚だ」と教えた。つまり兵は実数が重要ではなく、数多く見せることが肝要だと説いたのである。
さて話を戻そう。実際にデモを取材してみた。一、二部の構成のうち第一部が終了した時点で主催者側から「3万人」というアナウンスがあった。「それぐらいはいるかも」というのが率直な感想。なにしろ人、人。国会議事堂周辺は市民や活動家で埋め尽くされ移動するのも困難だ。各政党の議員、有識者のスピーチ以外でも各所でパフォーマンスが行われている。祭りのようでとても盛況だ。だから前述した“信玄理論”で言えば3万人でも5万人でも「いる」と思わせる勢いがあった。
また体調を崩した参加者のための救護班、警官を監視する弁護士が各ポイントに配置された他、給水所まで設置されるという手の込みよう。一方、官邸前では保守団体が安倍政権への応援デモを行っているが、規模とインパクトの上で遠く及ばない。それに左派から老人ばかりとの揶揄も聞かれた。少数精鋭とは言えないし、確かに高齢者も多いからどこか弱々しい。もちろん国会前行動側も高齢者は多いが、サブカルチャー風味の洒落た若者も少なくない。この光景をもし全くノンポリの一般人が見た場合、どちらに魅力を感じることだろう。
しかも国会前大行動に集まった反安倍派はここ最近、定期的に議員会館前などでデモを行ってきた。活動の頻度が違いすぎる。さらにこの日は国会議事堂以外でも左派の集会、シンポジウムは開催されていた。裏返せば潜在的な参加希望者は存在し、動員人数においてまだ余力を残しているという見方もできよう。
しかも弁護士、救護、給水、果たして保守派デモにこれだけの救援対策ができるだろうか。だから水増しの有無を問わず「反安倍政権の機運が高まっている」と印象付けるに十分だった。いかに「実数」を問うたところで意味はない。この辺りに保守派の痛々しさを感じざるを得ない。
しかし、だ。仮に動員したのが10万人、20万人だったとして、反安倍一派が望む政権になるわけではない。また総選挙になったとしても野党が勝てるとは思えない。血眼になって「5万人」と強弁したところで「あっそ」と言う程度。それに集まった参加者を見ると、どこかで見たいつもの活動家の顔が散見された。要はデモのレギュラーたち。社会から広く集まったかと言えば疑問だ。そして日教組、自治労、年金生活者の会、いつもの団体がいつもののぼりを立てている。必死で参加を呼びかければそりゃ5万人でも集まるでしょうよ、と。
要するに何人集まろうが「カーニバルのご盛会おめでとうございます」のそれ以上、それ以下でもない。水増しと騒ぐも愚、5万と誇示するも愚である。もっとも彼らはとても熱しやすく冷めやすい。福島原発事故の頃は脱原発に殺到し、時間がすぎれば今度は戦争法案反対、そして今は森友・加計学園と「平和市民」たちは、とても移り気だ。今度はいつまでモリカケ景気が続くのか興味深いところである。
>「あっそ」と言う程度。
これに集約されてる気がしました。
アベヤメロアベヤメロ五月蠅い奴もホシュホシュ五月蠅い奴も根っこは同じなんじゃないかと個人的には思ってます。
そうだと思います。
方向性は違うだけの話というのか。
あと双方ともに女性議員や女性活動家に
萌えやすいと申しますか。
楽しそうなお祭りだなぁ・・・という感じですね。脳内麻薬で酔って快感で止められないみたいな、デモ依存症の人もいそう
あの空間にいると楽なんですよ。
共通の敵がいるから絶対に傷つく
ことがないし。
全司法と国交労連の旗がなくて寂しい。(笑)
国交労連はきてたんじゃないでしょうかね。
私が見てないだけで
香山リカが立教大学にいないでデモに参加しているのは変ですね。
立教大学の総務課は、就業時間内に政治活動をするのを
許可しているのでしょうか?
大学教員の本業は、研究と教育です。
電話で質問する価値ありですね。
必死だなーお前らwww