箕面市長選挙期間中に 藤田、音喜多、阿部3氏が 宮古島で バカンス疑惑! 維新内部からも 怒りの声

カテゴリー: 政治 | 投稿日: | 投稿者:
By Jun mishina

内紛、パワハラ、相次ぐ離党者―――。かつての党勢が消えてしまった日本維新の会。執行部の指導力を疑問視する声も挙がる中、箕面市長選挙(8月25日)の最中、藤田文武幹事長、音喜多駿政調会長、阿部司衆院議員が宮古島へ家族旅行をしていたと関係者が証言した! しかも党内の対立も絡んでいるようだ。

つばさの党騒動・東京15区の 金澤ゆい氏も離党

このところⅩを開けてみれば高確率で日本維新の会案件がトレンド入りしているような…。さっそく目に入ったのは昨日、行われた摂津市長選&府議補選。維新は候補者すらを擁立できずに、そればかりか同日に実施の府議補選も公認候補が落選した。

ただでさえ今年に入って選挙結果は全く振るわない。“ホーム”大阪府内でも今年に入って大東市長選で新人候補が落選、河内長野市長選は候補を立てられず、門真市・羽曳野市長選では現職が当選したが減退は明白。

また大阪府外でも残念な話が続く。4月の衆院補選東京15区で立候補するも落選した金澤ゆい氏が「日本維新の会の在り方が変わってしまった」として9月12日付けで同党を離党したことを表明した。15区といえば「つばさの党騒動」の現場。激しい選挙妨害にも負けずに演説を続けた金澤氏の態度は賞賛されたものだ。

ところがせっかくの有望株から見限られたことになる。同党の内紛や離党者などこれまで著者もレポートしてきたが、執行部からは緊張感や危機感を感じないのだ。

そして問題の箕面市長選挙(8月25日投開票)。現職の上島一彦氏が元自民党府議の原田亮氏に敗れるという大波乱があった。維新の現職首長が落選するのは初めてのこと。もちろん党内に動揺が走ったことはいうまでもない。

大きな差がついた。

なにしろ前回(2020年)は4万1180票を獲得して当選。2位以下を大きく離しての圧勝だった。ところが今回は2万票以上を失っての惨敗。斎藤元彦兵庫県知事のパワハラ問題、維新内部で相次ぐトラブルが影響したはずだ。「府内でも無党派層が多い箕面市で維新が敗れたのはダメージが大きい」(地元記者)という点でも単なる市長選で片付けられない。

牙城である大阪でも「維新」の看板だけでは有権者に通用しなくなったのだ。

選挙期間中に 藤田、音喜多、阿部3氏が宮古島

左から音喜多政調会長、藤田幹事長、阿部衆院議員。

箕面市長選は府内の一首長選というわけにはいかない。暗い話題しかない維新にすれば同市長選に勝って衆院選に弾みをつけたいという思いもあったはずだ。ところがこの一戦、党を挙げてベストを尽くしたとは言い難い。

関係者Ⅹ氏がこう憤るのだ。

「実は箕面市長選挙の最中、藤田文武幹事長、音喜多駿政調会長、阿部司衆院議員が宮古島で家族旅行をしていたというのです。ヒルトン沖縄宮古島リゾートでの目撃情報もあります」

国会議員であっても夏休みは許されるし、全ての選挙に党幹部が関与する必要もない。だが関係者の眼には“反党行為”と受け止められているようだ。

「阿部議員は役員でも地元議員でもありません。しかし藤田幹事長は地元大阪の選挙だし応援に行くべきでしょう。ご自分の地元(大東市長選)でも敗れたのだから箕面市長選は落とさないという覚悟が欲しかったです。音喜多政調会長も関東の議員とはいえあれだけパフォーマンス好きなら応援しても良かったのでは? これが好調な時ならば夏休みもいいでしょうけど今は非常事態ですよ。党を挙げて箕面市長選に勝つという姿勢を見せてほしかった」(X氏)

こうした現場の嘆きが幹部に届くわけもない。維新の場合、「国会議員は絶対的」という謎ルールがある。箕面市長選で必死に戦った党員にすれば激闘の最中、幹事長と政調会長が揃ってバカンスでは不信感を抱くのも当然だろう。

3氏のXをみると普段は公務や街宣活動の報告など投稿は活発だが、8月22~25日頃から共通してリポスト(他ユーザーの投稿を再投稿)中心だったのは偶然なのか。いずれもSNS上では発信力がある政治家だから普段から投稿は活発だ。しかしこの期間だけリポストのみというのが不自然だ。

党員資格停止中だが上島氏に為書きを送った足立氏。

しかもこの宮古島旅行は単なるバカンスではないというのだ。どうやら思惑があるという。

「箕面市は足立康史衆院議員の地元選挙区なんですよ。音喜多氏が嫌う足立氏のメンツを潰すためにあえて協力しなかったのでしょう」

足立衆院議員は箕面市、茨木市、豊能郡を区域とする大阪9区選出だ。

足立衆院議員と音喜多政調会長の因縁は先の東京15区補欠選挙に遡る。選挙期間中、東京維新の会が同区候補の金澤ゆい氏の写真付き機関紙を「政治活動用の機関紙」として配布したことを音喜多氏がXに投稿。

これに対して外部から公職選挙法違反の疑いを指摘される中で、足立氏が藤田文武幹事長に注意喚起を行った。党内で理解されなかったため足立氏は機関紙配布に関する注意点を投稿した。この行為に対して東京維新の会執行部は足立氏への除名処分を求める上申書を馬場代表、藤田幹事長へ提出した。

足立氏には「党員資格停止6か月」の処分が下ったが、もちろん禍根を残すことになる。

柳ヶ瀬裕文東京維新の会代表名で提出された上申書。

機関紙配布は足立氏だけではなく、秘書会をはじめとして多方面から違法スレスレとの声が挙がった。足立氏としては助言のつもりが音喜多氏ら東京維新の会にとってはメンツを潰されたと感じたのだろう。その腹いせであえて箕面市長選に非協力的だったとするならば狭量というレベルではない。

現在、藤田幹事長、音喜多政調会長、阿部議員には当時の行動について確認中だ。

足立氏にすれば選挙違反を防ぐための助言だったはずがまるで逆恨みのような党員資格停止処分。さらに「足立氏に対して対抗馬を擁立するとも囁かれています」(党関係者)との内部情報だが維新ならばやりかねない。

「身を切る改革」とは党の象徴的なキャッチフレーズだが、むしろ「身内を切る」というのが実態に近いのではないか。

Jun mishina について

フリーライター。法政大学法学部法律学科卒。 月刊誌、週刊誌などで外国人参政権、人権擁護法案、公務員問題などをテーマに執筆。「平和・人権・環境」に潜む利権構造、暴力性、偽善性を取材する。

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