【習近平の暴走】中国大阪総領事館隣で ビザ発給代行事業も 大阪華僑重鎮が 本国で自殺していた!

カテゴリー: 中国 | タグ: | 投稿日: | 投稿者:
By Jun mishina

在日中国人が一時帰国後、拘束または行方不明になる。習近平体制で多発する恐怖現象だ。著名人の拘束事件は報道されるが、人知れず消えた人物もいる。状況を注視する在日華僑X氏は〝ある記事〟で悲劇を知った。旧知の有力者が中国に一時帰国後、突然逮捕され懲役刑。そして出所後、自殺していたというのだ。

現代ビジネスの 記事で青ざめた!

何振良大阪総領事、葛廣彪名古屋総領事ら高官、また亜大・范雲濤教授、神戸学院大・胡士雲教授ら文化人までが中国に帰国後、拘束または消息不明が伝えられてきた。また日本人も例外ではない。日中青年交流協会元理事長の鈴木英司氏が北京市国家安全局に拘束され約6年も懲役に服した。

いずれも日中間の政治、行政、文化交流に関わる面々だ。

三重県HPより。

葛廣彪氏は2015年に三重県知事を訪問した際のプロフィールが同県HPにまだ残っている。そんな人物が人知れず消息不明になってしまう。まるで存在しなかったように、だ。

このように中国当局による拘束事件は深刻な状況。スパイの「摘発ノルマ」が指摘されていると以前、当サイト記事で指摘した。無関係な人物でも摘発が習近平体制への忠実度を示す手段となるわけだ。

本国に帰国したらいきなり拘束される可能性から在日中国人らは「明日は我が身」と恐れる。

在日華僑X氏もその一人だ。11月某日、この日はごく普通にネットを閲覧していると『現代ビジネス』の記事「習近平は弱い人間なんです」駐車場で突然、数人の男たちに囲まれ…次々と失踪する在日中国人…日本を狙う中国スパイのヤバすぎる実態を見つけた。

内容は中国の監視体制、習近平の恐怖政治といったものだ。しかしX氏が着目したのは後半部にあった数行のエピソードだった。

2016年ごろ大阪領事館の隣で商売をしていたRさんは、突然拘束され6年の実刑判決を受けた。刑期を満了して出所したが日本にしか親族のいないRさんは帰国を希望した。しかし、パスポートの期限が切れ、日本への再入国への許可も中国側が認めず、人生を悲観して北京で自殺した、という。

一読してX氏は青ざめてしまった。「Rさん」の素性を即座に看破したのだ。

「大阪領事館の隣で商売していたRさん? 李さん、李国夫さんに違いない!」

悲惨な最期だった李国夫氏。

李国夫氏。西日本新華僑華人聯合会名誉会長などを歴任した関西華僑の重鎮だ。ところが中国に帰国中、逮捕され出所後、自殺するという悲惨な顛末。

「李さんの消息がある時から全く分からなくなったし、誰も教えてくれなかった。懲役刑で自殺だったとは全く知らなかったよ」

こう声を落とす。X氏からすれば李国夫氏は華僑界の大先輩で功労者。逮捕されるとは不穏分子のような扱いだが全く心当たりがなく「あの人がスパイや反逆などありえないことだ」と嘆く。だがそれでも拘束されてしまう。X氏の驚きと恐怖がひしひしと伝わった。

失踪者と大阪の 奇妙な関係

大阪市西区の中国総領事館。

李国夫氏の消息について誰も語ることはなかった。もっとも「語らない」のではなく「語れない」のが正確だろう。現代ビジネスの記事は李国夫氏の生業について「大阪領事館の隣で商売」としている。この記述についてX氏はこう解説する。

「大阪領事館の隣で商売というよりも領事館の付属機関といった方が早いね」

そうはいっても中国の行政関係者ではない。

「大阪総領事館に隣接するビルで旅行代理店やビザの発給代行などをやっていたよ。証明用写真も撮影できたんじゃないかな」

身近なところでいえば陸運局の近くにある行政書士事務所、そんなイメージだろうか。李国夫氏は大使館から事業の権利を与えられたことになる。

李氏、胡士雲氏の名が。

2015年6月25日の『関西華僑報』によると関西華僑団体の懇談会に李氏、胡士雲氏が出席したとある。いずれも関西華僑の有力者だがそんな両名が本国で拘束されてしまう。懇談会開催というベタ記事に登場する人物が2名も消息不明という現実。在日華僑たちが恐れるのも当たり前だ。

さらに華僑事情に詳しいY氏はこう明かす。

「記事下の広告に〝在留カード・特別永住者証明書への切り替えはお済みですか?〟とあります。手続き業務を李氏が行うわけですが、問い合わせに大阪華僑総会の連絡先があるでしょ。ここに連絡すると李氏の事務所につながりました」

この通り、李氏と大阪総領事館の関係は緊密である。

「李氏は2014年、ホテルニューオータニ大阪で結婚式を挙げています。劉毅仁総領事、王軍副領事、牛興茂副領事(いずれも当時)ら領事館のトップが来賓。行政書士会の役員を務める和歌山県議も出席しています」

華僑団体でも幹部を務め、総領事館の代行業務を担う、これほどの名士であっても帰国すれば拘束され自死まで追い詰められるのだ。もちろん拘束に正当な理由があるとは到底、思えない。当局、というよりも習近平政権のさじ加減一つであろう。

中国人たちの〝焦りと不安〟は高官の態度からも透けて見えるという。

先のY氏はこう指摘する。

「現在の大阪総領事、薛剣氏がX上で10月25日、衆院選でれいわ新選組への投票を呼びかけ物議を醸しました。それにとどまらず薛剣氏はXで日本に向け挑発的な投稿を続けています。おそらく彼自身も不安なんでしょうね。日本へ挑発的な発言を続けることで忠誠心を示しているかもしれません。まあ普通の外交官では考えられないことですけどね。それぐらい習近平体制が恐ろしいということ」

中国陣営の挑発的な発言は、恐怖の裏返しという見方もできる。要人、有力者の拘束は習近平体制である限り続くだろう。それゆえに在阪の華僑たちが神経を尖らせるのは無理もない。

「失踪した李国夫氏、何氏、葛氏、また胡士雲氏も大阪領事館ゆかりの人物たちです。医療、インバウンドで中国側が大阪を重視しているのは確かですが、失踪事件とも関係があるのかと思ってしまいますね」(Y氏)

中国当局による拘束の背景を読み解くには大阪がカギになりそうだ。

Jun mishina について

フリーライター。法政大学法学部法律学科卒。 月刊誌、週刊誌などで外国人参政権、人権擁護法案、公務員問題などをテーマに執筆。「平和・人権・環境」に潜む利権構造、暴力性、偽善性を取材する。

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