【参政党研究】細菌の前で 祝詞? 元党員が 激白!参政党の ヤバい“オカルト農業”の ウラ側

カテゴリー: 政治 | タグ: , | 投稿日: | 投稿者:
By Jun mishina

参政党が一部地域で重点対策外来種「ジャンボタニシ」を用いた農法を実行して大炎上したのは記憶に新しい。これに限らず参政党員が取り組む農法は非科学的な方法が目立つ。いわばオカルト農法を間近で見てきた元党員X氏にインタビュー! 同氏が明かす内部事情は政党ではなく新興宗教団体と見間違うほどだ。

自然農法ありきの 農業部会

参政党は2020年に結党し、コロナ禍で存在感を高め2022年7月の参院選で神谷宗幣現代表兼事務局長が当選。現在は都道府県議会議員が5名、市区町村議会議員138名にまで党勢を伸ばした。

だがボードメンバーの除籍処分、神谷氏個人のスキャンダル、高額な党イベント、陰謀論的主張など批判・トラブルも多い。そして当サイトの過去記事でレポートした通り農業分野は怪しい話が多数。

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同党の農業に対するスタンス、活動はオーガニックを飛び越えオカルトの領域だ。SNS上では批判を超えてウォッチャーたちの“いじりネタ”と化した。

なぜこうなるのか。参政党は農業を「食と健康、環境保全」として重点政策に掲げている。しかし党員らが主張する自然至上主義はオカルト・非科学的言説、そして農産物輸入やグローバル経済が陰謀論と、それぞれが結びつきやすい。

しかも党勢が拡大するにつれオカルト要素が強まっていく。一体、現場の党員たちはオカルト農法をどう受け止めていたのか。今回、参政党の農業活動について検証すべく元党員X氏へインタビューを敢行。

同氏は、参政党の農業政策に興味を持ち2022年に入党するも、まるで新興宗教のような実態に幻滅し離党した。本来は党歴、肩書きを紹介したいが、参政党支持者による個人攻撃の可能性から匿名で進めていくのをお許し頂きたい。

ーXさんが入党された時の参政党はどんな状況でしたか? また参政党農業部会の様子も教えてください。

私は神谷宗幣代表が参院選に当選した頃に入党しました。自分は神谷さんと年齢が近くいわゆる就職氷河期世代です。演説を聞いた時、そろそろ夢や大望を諦める年齢になったのに「まだこんな無茶な挑戦をする熱いヤツがいるんだ」と驚きました。だったらこの男に賭けてみるかという思いはありましたね。

今、思えば参政党が最も調子が良かった頃でしょう。農業部会が立ち上がるというので私も参加を希望しました。しかし希望者全員が入会できるのではありません。まず志願書を書かされその後、書類選考とズーム面談がありました。面談の担当者は薮田秀行さん(後述)現在、啓発班ITチームの代表者、松原一成さん。毛糸の帽子をかぶった人ですね。筧英司(沖縄県支部長)さん、「にちにち好日」の谷川琢磨さんがいました。

ーどんな内容の面談でしたか。

農業部会に参加してどんなビジョンを描いているのか、などを聞かれました。私は伝統農法を基本にして、そこに現代の知見や技術を加えて発展させることを提言しました。それから農業の考え方、有効な生産方法なども話した記憶があります。ところがまるで相手にされません。結論が決まっているというのか、自然農法ありきで肥料や農薬といったものは完全に論外でしたよ。

ー面接官の顔ぶれからしてそんな結果になるでしょうね。その後はどうなりましたか。

結局、宙ぶらりんというのか、農業部会が決定したもので興味があるものがあれば関わってもいい、という立場になりました。だけど考え方の根本がまるで違うから一緒にやるのは無理です。農業部会の人たちは無農薬、無肥料、自然農法に染まっています。しかし農業政策の使命は「国民を飢えさせないこと」です。無農薬、無肥料というのはあくまで手段に過ぎません。仮にも政党なのに「国民に食べ物を届ける」という使命をまるで考えていないのです。

ー私も外部で見ていると「自然」という言葉に酔っている気がします。参政党が提唱する自然農法は食に関心がある子育て世代の女性、主婦に共感されますからね。しかしXさんの手法やポリシーとはまるで違います。全く議論はできない状況ですか?

できませんね(笑)。むしろ辞めるように仕向けているように思えました。これは私の推測ですが、新潟県支部長の除名があって裁判沙汰になったことが影響したと思います。下手に除名処分というのは法的リスクがあるというわけです。なのでそちらがお引き取りください、というやり方でしたね。例えば党本部→県連→支部に来る連絡も私のところに来なくなりました。それでは居場所がないので昨年9月、離党手続きをしました。

禁句になった 加賀プロジェクト

ーSNSでは党員が笑顔で集合写真なのに裏では陰湿なものですね。参政党幹部にとってXさんは「面倒臭い」と思われたのではないでしょうか。

そうかもしれません。実は入党した当時、「加賀プロジェクトを勉強のために見学させてください」と神谷さんに直訴したことがありました。

途中だが補足をしておくと「加賀プロジェクト」とは神谷氏が石川県加賀市で始めた自給自足の自立型コミュニティのことだ。農園、フリースクールが運営されている。

すると一瞬で表情が曇ったのです。忙しくて案内できないとかそんな感じで誤魔化しました。それから「それよりも林元政子(和歌山県代表者)さんが僕(神谷)の先生だからそっちを見に行った方がためになる」と別の話にすり替えたかな。納得できないので神谷さんに近い幹部に「加賀プロジェクトを見学したいと言ったら断られたがなぜか」と尋ねてみると、やはりその人も怪訝な表情になって「田んぼといっても2反ぐらいしかなくて、上手くいっていないんだ」とだけ言いました。

ー普通の人は2反と言われてもイメージできないけど、専門家なら自立自活や就農、農業ビジネスなどというレベルにないとすぐ分かりますもんね。誰か神谷さんや執行部に対して問題提起できる人はいなかったのですか。

当初、ジャーナリストの篠原常一郎(元ボードメンバー)さんが神谷さんに意見していました。農業についてもかなり助言をしてもらったのですが、聞き入れられません。やがて篠原さんもフェードアウトしましたね。また昨年11月、除籍処分になった武田邦彦先生もおっしゃったことですが、見知らぬ人、正しくは神谷さんにとっては旧知の人がどんどん参加してきてイエスマンで固めました。あるいは最初から計画していたかもしれません。しかも参議院当選という嬉しい誤算もあって、それで独裁体制を強めたのではないかと思います。

光合成細菌の前で 祝詞を唱える

自然農法家の薮田秀行氏。

X氏もかつて政治に関心をもって団体で活動した経験を持つが、そこでは幻滅することの連続だったという。そこで「投票したい政党がないから、自分たちでゼロからつくる」という参政党のキャッチコピーは魅力的だったに違いない。だが現実は神谷代表の専横、まるで新興宗教の信者のような党員たちだ。

ーつい最近もジャンボタニシを使った除草方法を参政党員が推奨して大炎上しましたね。Xさんが離党された後ですが、どんな風にご覧になりますか。

いかにもだなあ、という感じです。でも一般的には非科学的なことでも参政党的には普通の行動ということはあります。こんなことがあったんです。参政党農業部会の(株)やぶ田ファームの薮田秀行さんが自分の地域へ農業指導に来ました。薮田さんは光合成細菌を使った自然農法の提唱者。培養槽を作って水を貯めてそこに光合成細菌を入れますがその時、参加者に祝詞を唱えさせるのです(笑)。

ーえ? 祝詞ですか(笑)

そうですよ。祝詞を唱えて「疑ってはいけない、祈りなさい、信じなさい」とやるんですね。新興宗教みたいでこれはかなりマズい組織じゃないかなと思いましたよ。こんな状況だから逆に農業を知っている人間は都合が悪いのです。参政党が訴える自然農法の怪しさが見破られてしまうでしょ。

ジャンボタニシ農法の推奨は各方面から批判殺到。

噛めば噛むほど 味が抜ける ガムのような組織

ーそこなんですが、神谷さんは本気で信じているのか、それとも戦略でやらせているのでしょうか。

彼にとってはどちらでもいいのではないでしょうか。農業は単なるアクセサリー。スーツ姿で田んぼに入る姿をSNSに投稿できればそれ十分。要は金が集まり、権力を高めることが第一目的です。オカルト農法も自分の理屈に合っていれば問題ないのでしょう。さっきジャンボタニシ農法の話が出ましたが、あの一件も同じですよ。大炎上して党本部も釈明していました。ところがジャンボタニシを投稿していた福岡や鹿児島の党員は除名にはなっていないでしょ。要するにまだ利用価値があるからですよ。

ーその一方で理不尽な除名処分が下されている人もいるのに不公平ですよ。

普通はそういう見方をされますよね。しかし政党なのに「社会の視点」がありません。おかしい、怪しいと見られたとしても神谷さんにとってメリットがあれば問題ないということですね。それに離党して気付いたことがあって、それは党の中にいた時の情報と、党を出た時の情報がまるで違っていることです。中にいる間はその異様さが理解できないのでしょう。

ー参政党に入って「覚醒」したと言いつつ、むしろ催眠にかかった感じですね。これから参政党はどういう組織になっていくと思いますか。

最初の頃は様々な有識者、文化人が力を貸すほど神谷さんは大人物と思ったんです。それに知識がない人や主義主張を持たない人にとって神谷さんのような「言い切り型」の演説は説得力があって心酔しやすいのでしょうね。不思議なもので断定調で話すと特に高齢者にはすごく響いてしまって、どんなことでも根拠があると信じてしまうのです。農業政策、食糧問題は最も関心を集めやすく、また影響を与えやすかったと思います。しかし結局のところ同じ演説の繰り返しで最近では「説く」というよりも、アンチやSNSへの反論が目立ちます。

ー私、神真都Qの取材もしていたんですが、参政党も同様ですごく純粋というか思い込みが強い方が多い印象があります。

少し考えれば「おかしい」と感じるはずですがね。強い調子で演説しても結局、根拠や理論なんてありません。だから話も深みがない。結局、噛めば噛むほど味が出るスルメ…ではなくてガムなんですよ。

ーなるほど(笑)。ボードメンバーが抜けたり各地で党員離れが続くのも味が抜けたがゆえでしょうか。

そりゃ神谷さんのための政党になってしまいましたからね。仮に次期参院選に落選したとしても神谷氏にとってはもう十分でしょう。もともと永続性を考えた組織運営ではありませんので(瓦解は)時間の問題だと思いますよ。

保守系団体は出来ては消えの繰り返しですからね。参政党の末路も例外ではないかもしれません。ありがとうございました。

Jun mishina について

フリーライター。法政大学法学部法律学科卒。 月刊誌、週刊誌などで外国人参政権、人権擁護法案、公務員問題などをテーマに執筆。「平和・人権・環境」に潜む利権構造、暴力性、偽善性を取材する。

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  1. 匿名

    ジャンボタニシを活用している米農家があるのは事実。
    水位を調整することで稲ではなく雑草を食べるように仕向けて除草に役立てているそうだ。
    しかし、それはジャンボタニシを駆除しきれないが故の妥協策である。
    ジャンボタニシの駆除活動と水位の調整でなんとか共存しているに過ぎない。
    ジャンボタニシを根絶できるならそれが一番であるし、ジャンボタニシが生息していない水田にわざわざ持ち込むのはNGである。
    #278fc8072e7ea50eb3a86d186f3b8843

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