学術・研究:部落探訪(209) 佐賀県 唐津市 橋本町

カテゴリー: 部落探訪 | タグ: , | 投稿日: | 投稿者:
By 宮部 龍彦

橋本町は唐津市最大の部落で、1935年の記録では115軒とされている。そして、1980年代は220軒あったようである。

飛行機の時間に追われながらの探訪となった。

部落は山奥にあるというわけではなく、佐志川の河口に近いのだが、東側の山からアプローチした。途中で気になる廃墟があったので撮影。

高台の辺りは地名では八幡町なのだが、ここには同和対策で作られた保育所や改良住宅がある。

さらに進むと、お寺の門が現れた。やはり、日蓮宗である。

お寺は高台にあって眺めがよい。

かつては部落と一般の境界には細い道があって、生け垣で隔てられていたというが、おそらく橋本町と桜町の境界のことと考えられる。写真中央の赤いのぼりが見える建物(ふくしま食品)の向こう側が桜町だ。

お寺の横に4階建ての鉄筋の建物が。これが隣保館である。まるで都市部の隣保館のように大きなものだ。

この部落には番神堂がないのか聞いてみたが、ないようだ。あれほど立派なお寺があるのだから、あえて番神堂を建てる必要がないのだろう。

かつては家がひしめきあって消防車も入れなかったというが。今は広い道が整備されている。

ただ、細い路地もいくつか残っている。

商店が集まっている一角がある。ここは橋本町と桜町の境界にあたる。昭和の頃までは毎朝買い物をする住民で賑わっていたであろうが、今はどの店も廃業してしまったようだ。

部落に限ったことではないのだが、やはり空き家が多い。

こちらが桜町。確かに橋本町に比べて大きな家が多いが、別け隔てられているような感じではない。

このアパートや庚申塔があるのも桜町側である。

再び橋本町側に戻る。この廃墟が印象的だった。

この慰霊碑は戦死者のためのもののようだ。刻まれた名前には福島、濱本という名字が多い。

お土産に、寺から見えたふくしま食品で佐賀牛のたたきを買った。これは犯罪的に美味いので、橋本町を訪れたら必ず買うべきだろう。

宮部 龍彦 について

ジャーナリスト、ソフトウェアアーキテクト。信州大学工学部卒。 同和行政を中心とする地方行政のタブー、人権ビジネス、個人情報保護などの規制利権を研究している。「ネットの電話帳」管理人。

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学術・研究:部落探訪(209) 佐賀県 唐津市 橋本町」への2件のフィードバック

  1. 唐津市の被差別部落は…

    『幕藩体制下の被差別部落:肥前唐津藩を中心に』(明石書店:2008年) を
    読むといいのかも?

    返信

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