
学術・研究:部落探訪(273)香川県 高松市 上天神町 堀ノ角
香川県には「サンガイ」というものがあったらしい。穢多でも非人でもなく、身分と言っていいものなのかはよく分からないが、いわゆる「サンカ」と同様の意味のようである。何らかの理由で住む家を失ったて、流浪していた民をそのように読 […]
香川県には「サンガイ」というものがあったらしい。穢多でも非人でもなく、身分と言っていいものなのかはよく分からないが、いわゆる「サンカ」と同様の意味のようである。何らかの理由で住む家を失ったて、流浪していた民をそのように読 […]
香川県最大の部落はどこかと言えば、高松市田村町である。昭和初期の部落名は上馬場、150世帯と記録されているが、現在のその場所を航空写真で見ると、ニコイチだけでも200棟程度。つまりは少なくとも400世帯はある。 そして、 […]
ここは香川県の被差別部落現地研修報告では丸亀市A地区として紹介されている。その立地は飯野山の麓に広がる農村地帯、香川県の特徴の1つであるため池のそばと記載されている。1990年頃は50数世帯、150人余り。 部落名は金山 […]
今回は坂出市の本格的な同和地区を訪れた。現在の地名は西庄町醍醐北。戦前の戸数は60で、商業や日雇いの仕事が多かったという。 かつての部落名は醍醐下。現在の地名から明らかな通り、醍醐寺の北側に位置する。
どうしても異常で異様な巨大同和地区ほど記事や動画の閲覧数が多くなるのだが、探訪の楽しいという点では、少戸数未指定地区の探索にまさるものはない。香川にもそのような部落があるので探索することにした。 昭和初期の記録では、綾歌 […]
明治の文筆家、宮武外骨は著書『つむじまがり』で「予の先祖は備中の穢多であるさうな、予は讃岐の小野といふ村で生まれた者である」と書いていた。 宮武という名字は圧倒的に香川県に多く、岡山県では倉敷市に比較的多いのみなので、宮 […]
『香川県の被差別部落 ―現地研修報告―』(安竹貴彦)で善通寺市D地区として紹介されている与北町(よぎたちょう)東原部落は、戦前は70世帯であった。主な産業は日雇い。過去の航空写真を見ると家が密集しており、農村ではなく労働 […]
香川県の部落を研究するために活用した資料に、『香川県の被差別部落 ―現地研修報告―』(安竹貴彦)がある。それによれば、善通寺市には指定同和地区が2つあるという。しかし、『全国部落調査』に記載のある部落で現在の善通寺市域内 […]
今回から香川県編を開始する。以前から四国に来て欲しいというリクエストが多く、四国4県のどれにするか迷ったが、未探訪で、興味深い部落の多い香川県を選んだ。 最初に訪れたのは三豊(みとよ)市にある東岡という部落である。住所で […]