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三品純

三品純 について

フリーライター。法政大学法学部法律学科卒。 月刊誌、週刊誌などで外国人参政権、人権擁護法案、公務員問題などをテーマに執筆。「平和・人権・環境」に潜む利権構造、暴力性、偽善性を取材する。

大垣市の”解放の盆踊り”で垣間見た「融和」のカタチ

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一介の荒くれ者が事業を起こし、やがて岐阜の同和行政を牛耳る――――。株式会社イシイ(大垣市)の創業者で、部落解放同盟岐阜県連前執行委員長、石井輝男(故人)その人である。輝男の人物像、その長男、涼也とその一味が2015年に起こした殺人未遂事件は、『同和の会長』(小社刊)にまとめた。そんな岐阜の“同和のドン”石井輝男が「地域を盛り上げなければならない」と願いを込め、1993年(平成5年)から始めたのが部落解放同盟大垣支部主催の「納涼盆踊り」である。言うならば“解放の盆踊り”なのだが、最盛期には市内外から4000人を集めたほど地元で人気なのだ。しかし皮肉なことに、この盆踊りは、涼也が起こした殺人未遂事件とも浅からぬ因縁がある。一体、どんな盆踊りなのか以前から興味を抱いていた。そんな折、今年は、8月24、25日、大垣市西地区センターで開催されるというので、追跡取材をかねて盆踊りを取材してみた。

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特集LGBTを斬る① 「ゲイやレズの極右がいたらその時、左翼は・・・」

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レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字をとった「LGBT」は、今、空前のブームだ。SNSなどのプロフィール欄を見ると、シンボルのレインボーフラッグを使用する人が散見される。政治分野では、今年7月「LGBT自治体議員連盟」が発足し、各自治体では、支援策が打ち出されている。また関連するシンポジウム、イベントも多数、開催されており、関心の高さが伺える。まさに”LGBTバブル”なのだ。こうした風潮は、性的マイノリティの地位向上に寄与することだろう。ただ過去の「人権施策」また現在の日本の「人権」を取り巻く環境を見ると、疑問も感じてしまうのだ。今のLGBTは、本当にLGBT全体の権利擁護となるか、一過的な現象に終わるのか? 「特集LGBTを斬る」とシリーズ化してこの問題に迫っていきたい。
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国内最大級、徳山ダム(岐阜県揖斐郡)の見学会ルポ

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岐阜県揖斐郡揖斐川町の山間部に広がる広大な徳山ダム(独立行政法人水資源機構)。総貯水量は66000千㎡で全国1位、堤高の高さは161mで全国3位の国内最大級の多目的ダムだ。8月1日、水の日にちなみ徳山ダムの見学会が開催され、普段は立ち入り禁止の放流制御室、地下通路などが一般公開された。

徳山ダムは、岐阜県、福井県、滋賀県の県境に位置する。岐阜市内からは、車で90分ほど要するだろうか。揖斐川町の深い山道をひたすら北に進む。とにかく山が深く、道は蛇行している。難所だ。横山ダム、そして町営の藤橋城・西美濃プラネタリウムを通過すると、管理事務所とともに広大な徳山ダムにたどり着く。現在、ダムの隣に広がる湖は「徳山湖」と呼ばれるが、これはダム建設によって消滅した揖斐郡徳山村に由来する。もとは、1957年、この地域が電源開発促進法による調査区域になったことからダム建設が検討されるようになった。その後、反対闘争、住民の補償問題など紆余曲折を経て、2000年に工事が着工、2008年に管理運用が開始された。まさに半世紀の時を超えて、完成したダムなのだ。
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殺人未遂の”同和の会長”の地元、大垣市若森会館運営協議会の中身

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「父は部落解放同盟の役員だったので暴力団や右翼ともつきあいがあった」。部落解放同盟岐阜県連前執行委員長の石井輝男(故人)の長男で、株式会社イシイ(大垣市)前社長、同県連大垣支部長だった石井涼也が起こした殺人未遂事件公判での一族の証言。当時、これを聞いた時は、衝撃を受けたものだ。事件と同和事業との因果関係については『同和の会長』(小社刊)に詳しい。判決から一年、石井一族とも関係が深い大垣市若森会館の運営協議会が7月31日に開催されたが、事件について何らかの言及があるのか? また事件を受けて運営に影響があったのかを確認するべく傍聴してみた。
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夏の特集 活動家たちの痛い替え歌ベスト10(前編)

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「市民団体」のメンバーや活動家は、なぜ平日昼間からビラをまき、議員会館前に常駐し、裁判の傍聴や集会に参加できるのか? 左派特有の現象である。この疑問については「労組の専従職員だから」「退職者で年金暮らしだから」「定職がない主婦だから」ということである程度、説明可能だ。しかしこうした活動では、20~40代の一般人と思しき男性の姿も見受けられる。したがって上記の理由だけでは説明がつかない。全く不思議な現象なのだ。そんな彼らの日常活動は、多岐に及ぶが、時として政治パフォーマンスを披露することもある。その一つが真夏も吹き飛ぶサムい「替え歌」なのだ。

ここで言う「替え歌」とは政治風刺、政治批判が意図されたものだ。ポピュラー音楽、童謡などを用い制作される。もちろん歌に込められた思いは真剣だろうが、いい大人が替え歌を作る姿は滑稽であるのもまた真理である。だから替え歌は、等しい価値観や政治主張を共有し合える者同士で成立するもので、政治意思の確認ツールという性質も帯びる。だが左右・保守リベラルの安住地をひとたび出れば替え歌は失笑の種にすぎない。そんな報われぬ替え歌にスポットライトを! 市民団体ウオッチ歴20年の著者が独断で選んだベスト10を紹介していこう。

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蓮舫代表二重国籍問題 戸籍公開に部落差別を持ち出す「短絡」

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民進党・蓮舫代表は日本国籍と台湾国籍の二重国籍だったことへの批判を受けて、日本籍選択の証明として「戸籍」関連資料の公開を検討中だ。これに対して“人権派”の面々が「人権侵犯」と強く抗議している。そして“想定の範囲内”ではあるが、戸籍と部落差別を関連付け蓮舫氏を擁護する人も少なくない。「戸籍を公開せよ」との大合唱は確かに“魔女狩り”めいたものを感じる。しかし少なくとも部落差別を持ち出すのもおかしな話。こうした風潮を見ると、とあるシンポジウムを思い出すのだ。
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部落差別解消推進法で
存在感増す自由同和会!?

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昨年12月に成立した「部落差別の解消の推進に関する法律」(部落差別解消推進法)の意義や成果を部落解放同盟はじめ関係団体、関係人物たちが機関紙、シンポジウムなどで喧伝している。同法をめぐっては一見、解放同盟のイニシアティブで立法されたと思われがちだが、実は自由同和会、そして自民党の存在も無視できない。周辺を取材すると、推進法に乗じて自由同和会が“巻き返し”を図ろうとする意図が透けて見えるのだ―――――。
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「命のビザ」杉原千畝夫人の遺言書訴訟、二審で逆転判決の意味

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ドイツに迫害されたユダヤ人ら難民6000人を救出するためビザを発給し続けた外交官、杉原千畝。その業績は伝記となり、映画化もされた。出生地とされる岐阜県加茂郡八百津町は、ユネスコの世界記憶遺産の候補地にもなり今やメディア、行政を巻き込んだ”千畝バブル”の感すらある。かたやその妻、幸子氏の遺言書を巡り一族が法廷闘争を繰り広げていることは本誌でもお伝えした通り。

千畝の四男・伸生のぶき氏が長男(故・弘樹氏)の妻、杉原美智氏、その子「NPO法人杉原千畝命のビザ」の理事長・杉原千弘氏、同副理事長・杉原まどか氏を相続人とする遺言書を「無効」としてこの3名を相手取り訴訟を起こしていた問題だ。一審の東京地裁は原告の伸生氏の主張を認め、美智氏らを相続人とする遺言書を「無効」とした。しかし6月26日、二審の東京高裁は原判決を取り消し、「有効」の逆転判決を下したのだ。ところがこの裁判、単なる一族間の民事トラブルでは収まらない“事情”が潜んでいるのだ。
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東京五輪ボート会場で浮上した
「彩湖」(戸田市)は地域猫の楽園

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就任当初の勢いを失いつつある小池百合子東京都知事。知事選以来、有権者、メディアの注目を集めた「築地市場」の移転問題だが、結局、「豊洲市場」(江東区)への移転を表明した。小池知事率いる地域政党「都民ファーストの会」は、一部から“隠れ民進党”と揶揄される始末だ。また豊洲市場問題と同様に論議を起こした東京五輪ボート会場も当初の計画通り「海の森水上競技場」(東京湾岸)で開催される見通しだ。

ところで五輪ボート競技会場の候補地として浮上した埼玉県戸田市の「彩湖」(彩湖・道満グリーンパーク)を覚えているだろうか。実はこの彩湖は、「地域猫」たちが住み着き、猫マニアたちの密かな人気スポットになっているのだ。「もし彩湖が五輪の会場になったら、この子(猫)たちも追い出されていた。彩湖が会場にならなくて本当に良かった」と語るボランティアもいる。
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