【協力金詐欺事件】 金井&二階写真に 同席した人物

三品純 By 三品純

これまでお伝えしてきた和歌山市の「芦原地区連合自治会長詐欺事件 」に追加情報だ! 『FRIDAY』(2019年11月22日号)に掲載された自民党・二階俊博幹事長と金井克諭暉よしゆき(金正則)容疑者のツーショット写真は話題になったが今回、本誌はモザイクなしの写真を入手。マスキングされていた一人は門博文衆議院議員の後援会元副会長、また同議員が顧問を務めた会社の元社長で、なおかつ覚せい剤取締法違反で逮捕された人物だったから驚きである。(文中敬称略)

後列右が山本房雄。門議員の後援会副会長も務めた。伝統ある自民党の幹事長室に和歌山のアウトローが集合した。

門の後援会副会長が同席!

写真右・門博文議員の後ろに立つスキンヘッドの男性。名を山本房雄という。重機レンタル、産業廃棄物収集運搬処分などを行う株式会社産九(和歌山市鳴神)の社長(当時)で門の元後援会副会長だ。議員会館で公開されている平成29年の関連会社等報告書によると、門は同社の顧問を務めていた。こうした関係からして単なる支援者ではないことは一目瞭然! 補足だが後列左の男性は良誠工業株式会社(和歌山市松江北)・中山勝裕社長だ。中山は金井の還暦の祝いの発起人を務め一時期、金井やゲストに呼んだ演歌歌手・山川豊の写真をFacebookにアップしていた(現在は削除)。

何はともあれこれで「和歌山市役所を屈服させた男」「地元選出議員」「後援会副会長で地元業者」この三者の点と線がつながった。

産九はどのような会社かと思いとりあえずネット検索してみる。山本がまだ社長だった2008年6月2日、産九は和歌山市にAED・自動体外式除細動器115台を寄付。贈呈式まで行われた。この模様は地元新聞も取り上げている。またNPO団体への寄付など地域活動にはそれなりに貢献しているようだ。

それから当初、同社ももしや“ 同和絡み”かと思ったが「同和事業がどうこうという会社ではありません」(地元情報提供者)ということだ。むしろ後援会幹部という経緯もあり「政治絡みの噂ならあります」(同前)との情報も寄せられた。

『赤旗』(2017年11月17日)によれば、2015年頃、和歌山選出で二階派所属の鶴保庸介参議院議員が沖縄北方相在任時、鶴保氏の後援会会長を名乗る人物が政治家への口利きの見返りに建設業者から資金提供を受けていた。「この一件に山本も一枚噛んでいると噂されていました」と前出の提供者は話す。門の後援会役員ということもあり、山本の噂はさもありなんといったところ。しかも“ 二階派つながり”という点も興味深い。

そしてこの一件が報じられたほぼ同時期、山本は覚せい剤取締法違反で逮捕された。時事通信(2017年11月25日)の記事をそのまま引用しよう。

比例代表近畿ブロックで復活当選した自民党衆院議員の後援会副会長だった男が、覚せい剤を使用したとして和歌山県警に逮捕され、覚せい剤取締法違反罪で起訴されていたことが24日、関係者などへの取材で分かった。逮捕されたのは先月の衆院選前だったが、県警は発表していなかった。逮捕、起訴されたのは、リース会社元代表山本房雄被告(68)=公判中=。起訴状によると、9月中旬と10月中旬、和歌山市内のホテルや自宅で少量の覚せい剤を使用したとされる。

時事通信(2017年11月25日)

衆院選前に発表しないという警察の対応は非常に疑問だが、本稿ではとりあえず先を急ぐ。この一件こそ金井&二階ツーショット写真が永田町界隈に出回った嚆矢なのだ。

最初のターゲットは門&山本

数年前に永田町界隈でばらまかれた怪文書。

現在、和歌山市を騒然とさせている「芦原地区連合自治会長詐欺事件 」 。 和歌山市は局長や部長など市職員22人に戒告・訓告などの処分を下した。事件は市政に大きな影を落としている。 和歌山の政治経済ポータルサイト「和ネット」を見ても地元民の関心の高さが伝わってくる。もちろんフライデーの二階・金井ツーショット写真はとても注目されていた。しかしあの写真の本来の狙いは二階・金井ではなく、門・山本だったのだ。全国紙記者はこう解説する。

「2017年の総選挙前後に門と山本の癒着を告発する怪文書が出回りました。フライデーに出た集合写真が掲載されたものです(*写真参照)。データ画像もありスマホに保存した記者もいましたが、もとはFacebook経由で入手したということです。ただこの当時はまだ金井の存在はクローズアップされていません。あくまで門の後援会役員が逮捕されたという内容で『週刊ポスト』が報じたのです」

同誌は「路チュー議員・門博文氏 選挙戦中に後援会幹部逮捕の騒動」(2017年10月23日)と報じた。この時点であの集合写真は少なからず在京メディアの目に触れたはずだが、地元の関係者以外、金井の闇稼業を知る者はいなかっただろう。同記事でも金井については触れていない。

週刊ポストの記事では山本の名は伏せられていた。もっとも先の時事通信の記事と照合すればすぐに氏名は分かる。記事タイトルにもあるが、門議員と言えば中川侑子前衆議院議員との路上キスで話題になった。そんな話題性がある議員の後援会副会長が覚せい剤で逮捕というのだからそれなりにニュースバリューがあったと思われる。

通常、永田町界隈で怪文書の類はよく出回るものだ。まあ大方は“ 電波”なシロモノなのだが本件の怪文書は実に活用のしがいがある。金井が逮捕されたことでターゲットが変わり今度は「二階&金井ツーショット写真」という内容にスライドしたわけだ。昭和のお菓子のコピーではないけれど“ 一粒で二度美味しい ”写真だった。

金井と山本、怪しげな人物が自民党幹事長室に同席したのは面白い。ただ協力金詐欺事件の方が根深い問題だし、何より金井個人にインパクトがあり、それが二階幹事長と握手ときたものだ。同じ写真をネタにしてもフライデーの方が得をしたことになる。

門議員の海外出張に山本も同行していた。

一方、怪文書下段の写真は門のマカオ出張の様子。中央にいるのが山本だ。門が発行している『まち門(かど)新聞』(2016年11月号)に掲載された写真。マカオの統合型リゾートの視察を伝えていて、山本も同行していたことが分かる。和歌山県はIR施設誘致に名乗りをあげており、また二階派自体がIR事業に意欲的だ。2015年、二階派は統合型リゾート推進法案の早期成立に向けた取り組みなど、5項目の政策提言を首相に提出した。

どうも本件はIR事業も絡んできそうだ。門は和歌山マリーナシティ株式会社の元取締役で、また議員になってからも顧問を務めていた。同社は和歌山県から統合型リゾート施設の候補地に指定されている。写真のマカオ視察ももちろん和歌山のIR事業を意識してのことだ。山本にしても統合型リゾートの大規模開発となれば大きな仕事が見込める。あの一枚の写真にはあらゆる思惑と利権が詰まっている気がしてならない。

かたや覚せい剤、かたや詐欺…。事件は面会後に起きたこととは言え門はこんなキナ臭い男たちを二階幹事長に引き合わせ何を話し合ったのだろう。また二階も側近議員の仲介とは言え軽率ではなかったか。自民党の幹事長室はもっと重みがあるはずだが…。二階には自民党幹事長室、また門事務所にそれぞれ質問状を送ったが期限日までに回答はなかった。これについては黙殺させず期限後も二階・門両氏に説明を求めていく。何らかの反応があった場合、再掲載させて頂くので続報を待ってもらいたい。

契約業者からの不適切対応、金井のパー券購入、芦原文化会館等の私的利用の放置、などで合計22名が処分された。
NHKニュースより。意地でも「人権同和施策課」とは報じないぞーーー!

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