特集・日韓問題(1)自民党親韓議員は韓国で何を語るか!?

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By 三品純

昨年の日韓合意で決定した元慰安婦支援財団へ10億円の拠出をめぐり与党、世論からも反発が続く。慰安婦問題の解決をめぐっては1995年、村山政権下で「女性のためのアジア平和国民基金」が創設。同基金は日本政府が一部出資と国内外の寄付で運営された。この本質は、正式な補償を回避したい日本政府らと専門家らが生み出した苦肉の策であり一時的に”なだめる”にすぎない。基金からの償い金は、フィリピン人の元慰安婦らが受け取ったが、韓国人慰安婦らはこれを「正式な謝罪と補償ではない」として拒否。結局、何ら解決策にもならず2007年にひっそりと基金は解散になった。

こうしうた過去を鑑みても、今回の10億円拠出は不毛な結果をもたらすのは火を見るより明らかだ。ではこうした合意に至るプロセスで自民党、韓国の要人の間で慰安婦をめぐりどういった議論があるのか。本誌は慰安婦問題をめぐる意見交換があった2014年4月の「衆議院大韓民国訪問議員団報告書」を入手。その内幕から見えた慰安婦問題、日韓関係を検証する。

議員団といっても日本側からは自民党・河村建夫元官房長官のみである。訪問当時は、韓国のパク・クネ大統領の”反日発言”が相次ぎ、日韓関係が悪化していた。そこで日韓関係の改善のために党内きっての親韓派、河村氏が派遣されたのだ。河村氏といえば永住外国人地方参政権も熱心な推進派である。

金元国務総理の発言録

会談の初日は、2014年3月24日、きむ鍾泌じょんぴる元国務総理宅。金氏は、韓国政界の重鎮であり知日派の政治家とされる。残念ながら会談記録は金氏の発言のみだ。日本で起きている慰安婦問題の再検証、竹島の領有権主張をけん制している。朴槿恵大統領の父、ぱく正煕ちょんひ元大統領の盟友であり、金泳三・金大中政権を支えた。また政界引退後も影響力を持ち李明博大統領を支持したことでも知られる。軍事政権だけでなく、民主化後の韓国政界を知る稀有な人物だ。そんな金氏は日韓関係の摩擦をどう見ているのか、その発言を紹介する。

発言は以下。(*原文ママ)

村山元総理も先日来て、会っていった。村山談話、河野談話を是として繰り返さないことが肝心である。安倍総理が国会答弁で「見直さない」と言ったにもかかわらず、なぜ蒸し返すのか。今、安倍総理が仲良くしてくれと言っても、これを保証するものがない。かつては、謝ることは謝り、問題が大きくならなかった。しかし、今はそういうことを真剣に考える人がいない。韓日議連に日本語できる人が少ない。言葉が通じないので、黙っていた方が良いということになる。言ったら残る。

独島(竹島)の問題も、無解決こそが解決として、あまり触れない方が良い。李明博(イ・ミョンバク)大統領(当時)の独島訪問は解せない。ああいうことはしない方が良い。触らない方が良いのに、蒸し返しを繰り返してきた。独島に対しては、無解決こそが解決として、心で思っても黙っていれば良い。独島のために戦争するのか。黙っていて時間を稼ぐことである。元従軍慰安婦も、何人も残っていない。お互いが蒸し返さないようにすれば、いつかはお互いに冷静になれる。

白い足袋、高い襟の服を着た軍人が工場で働くためと言って女性を勧誘していったのを自分(金元国務総理)は見たことがある。そのような女性が中国の慰安所で働かされた。7年前、読売新聞が慰安婦問題はでっち上げであるという記事を掲載したため、自分は読売新聞に乗り込んで、自分は当時見たことがあるという話をし、二度とそのような記事を掲載しないよう抗議した。

安倍総理は河野談話を継承すると言っているので、これで片付ける方が良い。静まると思うと、ほかの政治家が蒸し返して、大いに気分を害することを言う。

朴槿恵(パク・クネ)大統領は、「日本人は本当に信じられない人達だ」と言って、ハーグに出発した。安倍総理が「見直さない」と国会で述べたが、本当に信じられるのか見ていくと言っていた。ハーグでは語り合われないと思う。「触らぬ神に祟りなし」と言うが、なぜ触るのか。NHK会長まで。総理は一回でいい。国会で言ったのだから。他の人は触る資格はない。安倍総理の答弁で韓国は良しとした。十分納得したのに出発前にああ言われ、いつまで経っても同じである。自分が健康であればやめなさいと言うために飛んで行っただろう。

朴大統領は年齢からして、慰安婦を見たことなく、聞いたことがあるだけである。安倍総理も知らないのだから、先見の人が言ったのを引き継げば、それで良い。新しい談話が作られる必要はない。

朴大統領は気立てが良いから、一度信頼が築かれれば、しっかりやる。朴大統領を日本に招待してもてなして仲良くすることも良いのではないか。

安重根記念館に関して、日本には日本の言い分があろうが、中国と一緒になって記念館を作ったのだから、とやかく言う必要はない。

北朝鮮のミサイル問題は示威運動。朝鮮半島で戦争が起これば使うかもしれないが、それ以外で使うところはない。日本を恐喝するためにミサイルを使うかもしれないが。核兵器には使い道はない。もし北朝鮮が米国まで脅かすことになれば、米国はただでおかないであろう。米国の潜水艦が常にいるので問題があれば北朝鮮はやられよう。

自分は、出る幕が来たなと思ったら車いすに乗ってでも行くが、そうはならないと思う。つまらないことを言わないようにしてくれれば良い。

次回はふぁん祐呂うよ韓日議員連盟会長、はむ珍圭じんぎゅセヌリ党スポークスマン、ぱく正浩じょんほ韓日議員連盟事務総長らとの会見記録をお伝えする。

三品純 について

フリーライター。法政大学法学部法律学科卒。 月刊誌、週刊誌などで外国人参政権、人権擁護法案、公務員問題などをテーマに執筆。「平和・人権・環境」に潜む利権構造、暴力性、偽善性を取材する。

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特集・日韓問題(1)自民党親韓議員は韓国で何を語るか!?」への2件のフィードバック

  1. 匿名

    朝日新聞が「強制連行」記事をようやく削除した次の瞬間、安倍政権が官邸から駐ユネスコ代表部に直接指示し、「強制連行、強制労働、犠牲者(日本のせいで朝鮮人が死んだ)」を世界遺産を決めるユネスコ決議文に書き込みました。

    この瞬間、強制連行は官房長官(=首相の秘書室長)談話から、国際法に一気に格上げされました。かつ、日本政府の発案で書き込まれ、日本政府を含む全会一致で採択された国際法ですので、当該決議文を修正・廃止することは、永久に不可能となりました。

    これが、安倍政権が本当にやっていること。保守系ブログで「安倍政権の対韓強硬姿勢」と評論しているものは全て、国内の脳タリン保守向けの宣伝工作です。慰安婦への10億円プレゼントは、同じ政策の延長線に過ぎない。

    返信
    1. 匿名

      ↑これを書いた本人です。

      末尾から3行目に、勢い余って「安倍政権が」と書いてしまいましたが、「日本の外務省が」に読み替えて下さい。

      返信

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