学術・研究:部落探訪(160) 新潟県村上市海老江

カテゴリー: 部落探訪 | タグ: , | 投稿日: | 投稿者:
By 宮部 龍彦

部落は行政区画と一致することは少なく、なおかつ行政区画の一部が部落である場合、部落は行政区画の中心ではなく外れにあることが多い。これは、賤民の村が本村の枝として存在したことが多かったことの名残ではないかと考えられる。

村上市海老江という行政区画には大きな集落があるが、乙大日川で分断されており、橋を渡ったところにある細長い集落も海老江の中にある。

ここは行政区画の隅っこの隅っこで、集落の中に村上市と胎内市の境界があり、この道は以前に訪れた桃崎浜に続いている。

まず気がついたのは、地面をカニが歩き回っていること。ただ、周囲の草木は浜辺のものではないので、ここまで海水が上がってきているわけではさそうだ。

淡水性のカニのような気がするが、どうだろう。

新しくて立派な家が多く、自民党のポスターがある。

1928年の記録では7戸で、農業・商業・竹細工を職業としてしていたというが、明らかのこの集落の戸数は7戸よりも多い。

後で家が増えたというわけではなく、戦後間もない頃から戸数はあまり変わっていないようだ。

橋の方に戻って改めて周囲を見ると、古い家…というよりも空き家と思われる家が。

村上市側から橋を渡って左方向と右方向では雰囲気が違うような気がする。こちらは右方向。

右方向の道は細い。

左方向の桃崎浜へ続く道は広い。

2008年まではここは荒川町だった。

さらに進むと、空き地が。基礎が残っており、明らかに家があった跡だ。車が入れず不便なためにこうなってしまったのだろうか。桃崎浜の部落と似たような雰囲気を感じる。

さらに進むと鳥居が見えた。

高良大明神とある。

神社の由来を聞こうと思ったが、残念ながら人に会うことはなかった。

宮部 龍彦 について

ジャーナリスト、ソフトウェアアーキテクト。信州大学工学部卒。 同和行政を中心とする地方行政のタブー、人権ビジネス、個人情報保護などの規制利権を研究している。「ネットの電話帳」管理人。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

wp-puzzle.com logo

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

学術・研究:部落探訪(160) 新潟県村上市海老江」への2件のフィードバック

  1. 中世史愛好家

    >>淡水性のカニのような気がするが、どうだろう。
    汽水域に生息する「クロベンケイガニ」だと思います。

    返信
    1. 鳥取ループ 投稿作成者

      同定ありがとうございます。調べたら、食べても美味しくないみたいですね。

      返信

関連記事

学術・研究:部落探訪(271)香川県 丸亀市 川西町南

ここは香川県の被差別部落現地研修報告では丸亀市A地区として紹介されている。その立地は飯野山の麓に広がる農村地帯、香川県の特徴の1つであるため池のそばと記載されている。1990年頃は50数世帯、150人余り。 部落名は金山 […]

学術・研究:部落探訪(269)香川県 丸亀市 飯山町 東小川 西内

どうしても異常で異様な巨大同和地区ほど記事や動画の閲覧数が多くなるのだが、探訪の楽しいという点では、少戸数未指定地区の探索にまさるものはない。香川にもそのような部落があるので探索することにした。 昭和初期の記録では、綾歌 […]

学術・研究:部落探訪(268)香川県 綾歌郡 綾川町 小野、北

明治の文筆家、宮武外骨は著書『つむじまがり』で「予の先祖は備中の穢多であるさうな、予は讃岐の小野といふ村で生まれた者である」と書いていた。 宮武という名字は圧倒的に香川県に多く、岡山県では倉敷市に比較的多いのみなので、宮 […]

学術・研究:部落探訪(267)香川県 善通寺市 与北町 東原

『香川県の被差別部落 ―現地研修報告―』(安竹貴彦)で善通寺市D地区として紹介されている与北町(よぎたちょう)東原部落は、戦前は70世帯であった。主な産業は日雇い。過去の航空写真を見ると家が密集しており、農村ではなく労働 […]