甲南大学と大阪府の人権啓発動画は、なぜ封印されたか

大阪府と甲南大学の有志学生が共同研究の一環として、トランスジェンダー女性へのSNS上の誹謗中傷を題材にした「人権啓発動画」を作成した。2022年2月の完成披露後には、大阪府の公式サイトや公式YouTubeでの公開まで検討されていた。だが、試写会についての報道をきっかけに内容への批判や問い合わせが相次ぐと、動画は表に出ないまま封印された。

不可解な修正のうちに遅れて公開された情報公開審査会の答申と、これまでに開示された資料を検証すると、自治体の人権啓発活動のずさんさが見えてくる。研究としても、行政活動としても、あまりにもイデオロギー色が強い物を、内輪で作成したところ、思わぬ批判にあって引っ込めた形だ。そして、その過程が十分に検証可能な形で残されていないことを、情報公開審査会からダメ出しされていた。

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