【日本保守党】有本VSひろゆきYouTube番組で〝狂乱のカレー問答〟衆院補選前夜祭で何があった?

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By Jun mishina

13日のYouTube番組で日本保守党・百田尚樹代表を援護する有本香事務総長とインフルエンサー、ひろゆき氏の舌戦が話題だ。政治資金問題以外でも、昨年の衆院補選・飯山陽候補へのカレーの提供をめぐり激論になった。放送後、SNS上でも保守党支持者、アンチ、ウォッチャーが続々とカレー提供について投稿を始めたが当時、何が起きていたのか。(写真は昨年4月15日の「百田有本Ch合同特番(前夜祭)」)

公明離脱、カギを握る国民、保守党は?

現在、政界は重要な局面だ。公明党の連立離脱によって自民党は新たなパートナーを模索している。そこでカギを握るのが国民民主党、または日本の維新の会だ。この通り、新たな政治体制が誕生しようかという中で〝政界の騒動屋〟日本保守党はコップの中の争いに終始している。

その極みが13日放送のYouTube番組『ReHacQ』(*リハック)の企画「【河村たかしvs百田尚樹vsひろゆき】なぜ離党!?緊急生配信中…百田尚樹さんと大激論」だ。番組内で百田氏&有本氏とひろゆき氏が激論を交わした。

当初、ゲストの河村たかし衆院議員に番組ナビゲーターの社会学者、西田亮介氏、リモート出演のひろゆき氏、番組プロデューサー・高橋弘樹氏によるインタビューだった。そこに百田氏が電話で登場したのである。

番組関係者は当時を振り返る。

「百田氏が自身のライブ中に〝直接、話をしたい〟ということで急遽、電話での参加が決まりました。すると有本氏も番組を見ていたのでしょう。有本氏が百田氏に電話をかけて〝乱入〟したのです」

ひろゆき氏の質問にエキサイトする百田氏と有本氏。飄々とした態度の河村氏に百有コンビがさらに苛立ちを露わにする。百田氏はついに「河村」と呼び捨てにし「(辞めた)保守党のことに口を出すな」と収まらない。

本来は河村氏の離党問題、また政治資金に関しての問題だったが、本論ではない「カレー論争」に発展したことだ。昨年4月の衆院補選東京15区に日本保守党から立候補したイスラム学者、飯山陽氏とケンカ別れしたことが日本保守党騒動の発端。その最中、飯山氏だけにカレーを提供しなかったのは〝いじめ〟というのである。改めて当時の状況を説明しよう。

当時、まだ百田氏と河村氏の関係は正常だった。「著名人の百田氏といっても周囲に選挙のプロはいません。そこで飯山選対に河村氏のスタッフH氏が協力しました。同氏は高齢ではあるけど選挙に通じた人物。飯山氏、有本氏も頼っていましたよ」(元保守党関係者)。

華と話題性はあったが実はない日本保守党陣営を象徴するかのような出来事がカレー騒動である。

補選の公示日前の前夜祭で飯山氏のカレーがない

補選告示日前日の2024年4月15日。「百田有本Ch合同特番(前夜祭)」が放送された。高揚する百田氏と有本氏がこうやり取りした。

有本「ですから前夜祭、ココイチです」
百田「はい、えー英語でいう…」
飯山「ん?、ココイチ食べたの?」
百田「はい、食べました」
飯山「わたし食べてないですけど」
百田「すいません、もうなくなってもうた」

苦笑いを浮かべる飯山氏。当時のコメントをみると「何か食べさせてあげて」や「ココイチ食べてないの」といった同情の声が多数だ。飯山氏にカレーを提供しなかったのはやむを得ない状況なのか、悪意なのか動画だけでは判断できない。

当時を知る関係者がこう証言する。

「4月15日夜に百田有本Ch合同特番が始まりました。この日、街頭演説を終えた飯山氏は18時頃、選挙事務所に戻りました。すると〝疲れているだろうから一度ホテルで休んだら〟と言われ飯山氏は一旦、事務所を後にします。その後、前夜祭として百田氏、有本氏やスタッフらでcoco壱番屋のカレーを食べました。ところが事務所に戻ってきた飯山氏の分は残っておらず、そのまま配信がスタートしたわけです。特番終了後、飯山氏は怒った様子もなくホテルに戻りました。本心は不満だったかもしれませんがトラブルにはなっていません」

飯山氏は街宣帰りなのに、空腹のまま特番に参加したことになる。確かにこれだけ話を聞くと飯山氏に同情が集まっても仕方がないことだ。

同氏は続ける。

「リハックでひろゆき氏が飯山氏へのカレー提供について有本氏に質問しました。〝飯山氏の分がなかった〟というのは事実。ただし飯山氏のカレーは用意されていたのですよ。ところが別の誰かが飯山氏の分を食べてしまったのです。飯山氏は候補者なのだから、新たに買いに行くとかサポートすれば良かったとは思います。その点は不備があったとは思いますよ」

しかし用意されていたとなるといじめであるのか判断は難しい。飯山氏側から見れば〝いじめ〟ということになり、百田氏側にすれば〝ミス〟ということになる。

当時の飯山氏の心境はともかくとして、ある時期までカレーの提供は問題になっていない。

選挙後、百田‐有本両氏と飯山氏は対立したのだが、そこでカレー問題が勃発したのだ。

「その後、飯山氏が日本保守党と決別し批判を始めた頃、X上で飯山氏の熱烈なファンA氏が〝飯山さん(前夜祭で)カレーを食べていなかった〟と投稿しました。すると飯山氏は〝ご飯を用意してくれなかったの。ひどいいじめ〟と反応。確かに補選当時の飯山氏の扱いに問題があったかもしれませんが、少なくともカレー騒動については〝後付け〟という見方もあります」(前同)

残念なのが「日本の復活」を掲げる日本保守党がカレーで揉める姿は正直、情けない。陣営を問わず支援者たちは疑問を感じないものだろうか。

昨日の友は今日の敵という地獄絵図

番組内では「飯山氏は不遇」という雰囲気で進行したが、しかし飯山氏の対応が正しいとは思えない。先の関係者はこう明かす。

「飯山氏はネット上の支援者を〝見知らぬ友〟と呼びます。中でもX上で〝カレーを食べていない〟と指摘したファンA氏は著書『日本保守党との死闘』(ワック)の最初に紹介させるほどの協力者でした。ところが今年4月頃、A氏は飯山氏の支援者などからX上でバッシングを受けました。そこでA氏が飯山氏にメールで相談したところ、飯山氏は自身のYouTube配信中に〝私にそんなこと言われても〟と突き放したのです」

A氏はその後、アカウントを削除。現在は飯山氏批判に転じたという。日本保守党を取り巻く状況を象徴するかのようだ。

補選前夜祭当時、日本保守党陣営の対応に不備があったのは事実だが、果たしてそれが「いじめ」とまで言えるのかは悩ましい。また飯山氏の態度も非常に疑問を感じてしまう。

しかしカレー騒動の応酬もあってリハックの再生数は伸びた。また百田‐有本両氏、また飯山氏も再び自身のYouTubeで再反論を繰り返して、支持者を熱狂させるだろう。

確実に言えるのは政治問題とは一切、無関係で混迷する政治状況に何ら貢献しないことだ。

Jun mishina について

フリーライター。法政大学法学部法律学科卒。 月刊誌、週刊誌などで外国人参政権、人権擁護法案、公務員問題などをテーマに執筆。「平和・人権・環境」に潜む利権構造、暴力性、偽善性を取材する。

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