【芦原 連合自治会長 事件】自家用車購入先から 見える裏人脈

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By 三品純

このところ当サイトで喧しい「自治会長」。今回は場所を移して和歌山市、芦原地区連合自治会長事件の続報である。同和地区でもある和歌山市芦原地区連合自治会元会長、金井克諭暉かないよしゆき(本名/金正則)が自治会予算を横領していた事件。11月20日、和歌山地裁で第9回公判が開かれ、金井被告妻の証人尋問もあった。今回は主に同自治会が開催する行事実行委員会の会計入出金に対する尋問である。その中で妻が自家用車の購入先を明かしたが、これが注目すべき証言なのだ。購入先企業は和歌山市内のキナ臭い人脈につながっていた。

金井妻「タンス預金で自動車購入」

「大きな花火(報道)を打った割にたいした話が出てこんがな」

金井被告と面識がある市職員は裁判の進捗状況を見てこんな感想を漏らした。本来、公共事業の入札業から寄付の強要、あるいは恫喝、こういった筋の話で起訴されると思いきや現実は約15万円の私的流用。地元業者、あるいは公共事業に関わる市職員といった証人を期待したもの。だが現在まで出てきたのは文化会館職員、自治会役員などの証言で「核心部分」ではない。「たいした話が出てこない」とはおっしゃる通りである。

しかしこの日、行われた妻への証人尋問は僅かながら金井被告の人脈に連なる貴重なものだった。

「金井妻は中学時代、ちょっとした地元の“ 顔”だった」と周辺。

地元業者や市職員を屈服させた金井の妻だからやはり相応の人物であろうか。証言台でも全く動じない態度。

話は自家用車について及ぶ。証人尋問で車の代金について聞かれた。

「300百万円でナンバーワン(和歌山市紀三井寺)から買いました。原資? タンス預金です。現金で買いました」

タンス預金から300万円がポンと出せるのだから豪気な話。しかしこの証言の信用性は疑問符を付けざるを得ない。

「あの辺りで銀行に預けるような人はいません」

この証言には地元記者も驚いていた。「タンス預金って裁判官もびっくりしたとちゃいますか。脱税を疑われるかもしれんのに」

あの二階ツーショット写真にもつながる

還暦パーティーで妻と挨拶する金井被告。二階ツーショット写真にも出てくる良誠工業の中山社長と解放同盟和歌山県連・藤本哲史執行委員長の妻、藤本眞利子県議。

特に目新しい証言があったわけでもない。しかし妻が言った「ナンバーワン」は非常に大きな成果だ。

「同社は中古車販売会社。同社社長はあの二階ツーショット写真(タイトル画像左上)の中山勝裕社長の同級生であり、また経営者グループの仲間でもあります」(前出記者)。

中山社長とは歌手の山川豊をゲストに催された金井被告の還暦パーティー幹事。この経営者グループというのが【連合自治会長事件】和歌山政財界に蠢く地元グループに迫る!でも紹介した仲良会。和歌山市にマスク寄贈をしてテレビも放送した。

マスク寄贈のメンバー。

さらにナンバーワン社長、良誠工業・中山社長らをつなぐのは会社経営だけのことではない。

「2人ともオーロラという暴走族のリーダー格。そして現代、門博文衆議院議員の地元秘書で務めるNさんもオーロラのメンバー。最初はナンバーワンの立ち上げにも関わり営業職として勤務。後に社を辞め、門議員の秘書になったんですよ」(地元住民)。

左が良誠工業・中山社長、右が門博文衆議院議員。

金井が二階幹事長を訪問した時に同席した中山社長。またツーショット写真には二階氏の隣に門議員もいるが、その地元秘書を中山社長の後輩Nが務めている。

金井、門、良誠工業、ナンバーワン、たどっていくと見事に関係がつながるのだ。

ここで金井妻がタンス預金で購入したという自家用車に話を戻す。これらの実業家メンバーがナンバーワンを通じて金井に「供与」していたという疑念も払拭できない。やはり300万円をタンス預金で購入するのは不自然だし、現金購入ならば領収書があるし振込ならば履歴が残るはず。

金井妻が説明した自家用車は現金で購入されたものか? 同社に聞いてみたが「遠方に出張中のため不在です」(同)という状態が続き接触できない。

またナンバーワンに勤務していた門の秘書N氏によれば「私が勤務していた時は(金井の)担当ではなかったもので…分かりません」と話す。

と各氏の反応はこの通り…だが金井妻の証言によって金井→良誠工業・ナンバーワン→門議員(N秘書含む)という構図が改めて浮き彫りになった。この関係はとても分かりやすい相関図である。

門は国政進出以来、比例復活当選が続く。選挙区で勝ったことがただの一度もない。そこで世帯数が多い芦原地区の顔、金井被告と懇意にし一票でも、というのが本音に違いない。また公共事業を手掛ける良誠工業にとって金井は重要人物。そして地元実業家メンバーに顔がきく良誠・中山社長は門も協力を求めたいところだろう。

こうした和歌山の裏側が垣間見えた証人尋問だった。

三品純 について

フリーライター。法政大学法学部法律学科卒。 月刊誌、週刊誌などで外国人参政権、人権擁護法案、公務員問題などをテーマに執筆。「平和・人権・環境」に潜む利権構造、暴力性、偽善性を取材する。

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【芦原 連合自治会長 事件】自家用車購入先から 見える裏人脈」への2件のフィードバック

  1. ネット記事はこの手の間違いが多い

    >>300百万円でナンバーワン(和歌山市紀三井寺)から買いました。
    桁を間違えてまっせぇ、マクラーレンよりも高い3億円のブリウス。

    返信

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