韓国人漫画家が 早稲田奉仕園で 慰安婦漫画を発表!

カテゴリー: 社会 | タグ: | 投稿日: | 投稿者:
By Jun mishina

「♪都の西北ワセダのとなり~」とは漫画『天才バカボン』のパパの母校、バカ田大学の校歌。現実の早稲田大学の隣には「反日の館」「左翼の巣窟」と揶揄される早稲田奉仕園(新宿区西早稲田2)がそびえ立つ。なにしろ事情通の間では「西早稲田2」の隠語で通じるほどだ。まさに国内の左派勢力の砦とも言うべき早稲田奉仕園で2月21日、今月日本語版が出版された韓国漫画『ぷる』の作者「キム・ジェンドリ・グムスクさんと出会う会」が開催された。『草』は韓国人漫画家・ 金錦淑きむぐんすく氏が従軍慰安婦を描いた漫画作品だ。このため通訳担当者から編集協力者、また会場まで名うての活動家たちが金氏を囲んだ。

金錦淑(KeumSukGendry‐Kim) 韓国・高興生まれ。世宗大学絵画科と仏・ストラスブール高等装飾美術学校卒業。代表作に発達障害のミュージシャンを描いた『ジュニ兄さん』など。
『草』(プル)。 フランスで出版されて以来、イタリア、日本と続く。

早稲田奉仕園は日本キリスト教協議会(キリスト教諸派の連合体)、日本基督教団、日本バプテスト同盟、在日大韓基督教会など様々なキリスト教団体が活動拠点にしている。また慰安婦問題の展示物を集めた『女たちの戦争と平和資料館』、関連の映像作品の制作・販売を行うAVACO(アバコ)も園内にある。同園はNGOや市民運動の支援をしており、貸会議室もあることから各種市民活動の学習会、シンポジウムも開催されている。いわば市民活動の殿堂。

あらゆる活動の集積地

そんなわけで客席には日本軍「慰安婦」問題解決全国行動共同代表・梁澄子氏、君が代不起立活動で知られる元教員・根津公子氏ら名物活動家の姿も。また出版支援、編集協力者として広島県の元保健体育教師で授業で慰安婦問題を扱うなどの市民活動で知られる都築寿美枝つづきすみえ氏、通訳には慰安婦を支援団体「ハルモノとともにする市民の会」所属で大学非常勤講師のリリョンギョン氏ら手練れがズラリ。

本作『ぷる』はフランスで出版され英語、イタリア語に続いてこの2月、日本語版が刊行された。元慰安婦を名乗る女性が暮らす韓国・ナヌムの家で暮らす玉善おくそんの生涯を描いたものだ。 ナヌムの家とは慰安婦と主張する女性やボランティアスタッフが共同生活を行う施設である。

玉善おくそん は1927年慶尚南道釜山生まれ。1942年に日本人と朝鮮人の男に捕まり「トミコ」という名前で慰安所で働かされたという。金さんによれば 草というタイトルにも強い思いがあるとかで、普通女性は花で例えられるが踏まれても立ち上がるのが草。それが元慰安婦に通じるとして命名された。日本国内でも東京、大阪、広島など各地で会合を行う予定だ。

慰安婦誤報でも知られる元朝日新聞記者・植村隆氏も奉仕園出身者。

ナヌムの家関係者たちの焦りか?

『東京新聞』など左派メディア、また『解放新聞』『しんぶん赤旗』など各種機関紙でも案の定、絶賛される『草』。言うまでもなく「娯楽作」というよりも明らかに政治的プロパガンダという性質の作品だ。本作に限らず特定のイデオロギーを帯びた政治問題や人権問題を漫画、あるいは映画、演劇で表現することは特に珍しいことではない。ではなぜナヌムの家を漫画の題材にしたのか興味深い。。

すでにナヌムの家は慰安婦問題のシンボルであり、反日活動の一端を担ってきたのはご存じの通り。日本軍『慰安婦』問題解決全国行動として毎週水曜日に元慰安婦や支援者が韓国の日本大使館前でデモを続けてきた。ナヌムの家は水曜デモの基地と言ってもいい。こうした活動が日本国内に影響を与えたのは言うまでもない。

しかし慰安婦問題や韓国の反日外交などを検証した 『帝国の慰安婦』の 作家、ぱく裕河ゆは氏らなど韓国内でも多少なりとも従軍慰安婦問題について疑問を呈する声が出てきていること。あるいはナヌムの家の園長が女性職員に対して性行為の強要やセクハラをしていたこともあった。こうした事件もあってか以前ほどの称賛は薄れているようにも見える。

あるいはこんな事情もある。ナヌムの家に住む『元慰安婦』たちも高齢化が進み講演・証言といった活動も困難になっている。なにしろ現在は90代が6人という状態だ。失礼ながらそう先があるわけでもない。従来、評価されてきたのも「慰安婦を自称する当事者」に会えるという特徴が大きく、彼女らの存在がなければ一介のNGO団体に過ぎない。以前、家を訪問したり水曜デモに参加するも、現在は懐疑的な立場になったという元活動家によれば

「ナヌムの家を訪問する人が明らかに減っているんですよ。また元慰安婦たちもそう長くありません。しかし慰安婦問題は政治・外交カードとして絶対に残したい。 それに政治や外交だけでなくもはや“雇用創出 ”の場でもあるんです。だから『草』のような漫画で分かりやすくナヌムの家を世界的に広めて活動を持続可能にしようというのでしょう」

どうやら元慰安婦がいなくなれば「閉鎖」というわけにもいかない事情があるようだ。つまり『草』によって世界的なプロモーションをして“ お家安泰”を図ろうというのか。確かに世界各国で“雑草 ”の如く根付いてしまったら厄介な存在である。

当日の様子はこちら。

Jun mishina について

フリーライター。法政大学法学部法律学科卒。 月刊誌、週刊誌などで外国人参政権、人権擁護法案、公務員問題などをテーマに執筆。「平和・人権・環境」に潜む利権構造、暴力性、偽善性を取材する。

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韓国人漫画家が 早稲田奉仕園で 慰安婦漫画を発表!」への3件のフィードバック

  1. 遠州屋

    現在の早稲田奉仕園の理事長は早稲田大学総長を退任した人が就任する習わしなんでしょうか。総長在任中にはできなかったことを思う存分できる心地よい居場所。

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  2. 遠州屋

    現在の早稲田奉仕園の理事長は早稲田大学総長を退任した.人。歴代総長はこちらの理事長に就任する習わしなんでしょうか。総長在任中にはできなかったことを思う存分できる心地よい居場所。
    ※おかしな文章になっていましたので修正しました。 遠州屋

    返信
    1. 三品純 投稿作成者

      付属機関といってもいいでしょうね。
      ちなみに奥島前理事長は革マルを追放しましたが
      自宅のカギのスペアを偽造されたような人ですからね。
      過激派とは対峙したけど奉仕園の活動は無視なのでしょうか。

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