北海道アイヌ探訪記(15)トノトとサンマでアイヌ談義!?

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By Jun mishina

トノトとサンマでアイヌ談義!?

今回のアイヌ探訪では人権団体の機関紙・専門誌に寄稿したり、シンポジウム、集会などに登壇する著名なアイヌ活動家の大半に接触することができた。部落解放同盟、朝鮮総連、民団といった団体に取材する場合、まず門前払いだ。解放同盟の場合は「帰れ」「お前に関係ない」「差別的な質問に答える必要はない」おおかたこういう返答が待っているものだ。

普段、左派の活動家、人権活動は「話し合いが重要だ」という。国際間で摩擦が生じても話し合いを、という。ところがその割に取材現場で疑問をぶつけると罵声、罵倒のオンパレードだ。

しかしアイヌ活動家の場合、主張の異なりがあれどもきちんと応じてくれたことに感謝したい。そしてこの点については敬意を払っている。

その中でも一風変わった取材ができたのが石井ポンペ氏である。石井氏は、北海道のみならず都内のアイヌの集会、シンポジウムでも登壇される活動家だ。取材の途中で石井氏の連絡先を教えてもらい取材を申し込むことにした。石井氏に電話をしてみる。こういう場合、たいてい断られるからダメもとではあるが、とにかく平身低頭お願いするだけだ。

石井氏には、金子市議発言が騒動になっているが、アイヌ問題について疑問を持っていることなどを説明した。拒否される可能性もあると思いきや、意外にも石井氏は気軽に応じてくれた。札幌市役所内で金子市議問題について会議をしているからと、待ち合わせ場所を市役所のロビーに指定された。

さらに意外なことには、自宅に連れて行ってやるから一緒に酒でも飲みながら話そうという。全く異例というかこの関係の取材をしていてかなり珍しいことである。

一体、どんな人なんだろう。アイヌ問題ではかなりの名うての人だ。そう思いながら待っていると石井氏が会議の参加者を伴ってやってきた。普通、政治活動家、社会運動家というのは目が座って、はっきり言って“斜め上を行く人”が多い。その点、石井氏は温厚そうな地域の世話好きといった雰囲気である。

石井氏は、アイヌを出自とするが、その他の活動家の人は、アイヌ細工屋の経営者や工芸家である。彼らにも普段の示現舎の取材活動を説明し、取材に協力してもらえるようにお願いした。この時点では彼らも多少、興味を持ってくれ応じてくれそうな印象だった。少なくともこの時点では、彼らにも取材ができそうな印象だった。

石井氏以外の運動家と別れると石井氏の自動車に乗り、市内のご自宅に向かう。なにしろアイヌ問題では有名な運動家だ。最初は緊張していたが、「飯でも食おう。そうだ、サンマでも焼くか」という石井氏の一言でリラックスできた。とっておきのトノトがあるからサンマでも焼いて一杯やろう、という話になった。

ゲっ? トノト? うーむ。酒好きでもトノトは苦手である。正直に石井氏に話すと笑ってこういう。

「そうか。じゃあそのまま飲むよりも焼酎で割ればいい。これも旨いんだ」

そういって石井氏は、スーパーマーケットに連れて行ってくれた。北海道ではとてもポピュラーな甲類焼酎「サッポロソフト」を買う。北海道大学の学生の“青春の味”と言われるサッポロソフト。これでトノトを割るわけだ。その他、食材を買い石井氏の自宅に行く。もちろん石井氏はコタンなどに住んでいるわけではない。ごく普通の住宅だ。

「まずサンマでも焼こうじゃないか」

と石井氏。二人でサンマを焼くことになった。もう15年近く取材活動をしているが、こういうことは初めてだ。しかも明らかに“良からぬ客”であるはずなのに。

石井氏には、息子さんがいる。職を求めて関東地方で暮らしているそうだ。

「アイヌだからいい仕事、楽な仕事がもらえるっていう人がいるけどね。そんなことはないよ」

そう息子さんを案じながら現在のアイヌの暮らしを語っていった。

そして石井氏とっておきのトノトが注がれ、それをサッポロソフトで割る。なるほどいくぶん飲み口はよくなったし、強い酸味も消えた。悪くない。しかもせっかく石井氏がとっておきというトノトだ。ちゃんと頂かなくてはならない。

なみなみとトノトを注ぎながら「普段はどんな取材をしているんだっけ?」と尋ねる石井氏。主に同和問題、在日コリアン問題では朝鮮学校の無償化、永住外国人の地方参政権問題、あるいは沖縄問題、環境団体の裏側だとかそんなテーマの取材をしていることを話した。特に同和問題については同和事業費で建設された施設の裏側について説明した。アイヌ団体と部落解放同盟など同和団体は、非常に近い関係にあると思っていたが、石井氏は「初耳だ」と驚いていたのが印象的だった。これはその他のアイヌ関係者も同じだったが、やはり国や行政に対して要求運動で歩調を合わせることはあっても、必ずしも全て連帯というわけでもなさそうだ。特にアイヌ団体の場合、各地域のアイヌ協会支部、それから運動家によってかなり関係性は異なっている。

サッポロピリカコタンのイベントで出された「アイヌ料理」

サッポロピリカコタンのイベントで出された「アイヌ料理」

(次回に続く)

Jun mishina について

フリーライター。法政大学法学部法律学科卒。 月刊誌、週刊誌などで外国人参政権、人権擁護法案、公務員問題などをテーマに執筆。「平和・人権・環境」に潜む利権構造、暴力性、偽善性を取材する。

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北海道アイヌ探訪記(15)トノトとサンマでアイヌ談義!?」への4件のフィードバック

  1. 斉藤ママ(部落在住なのに減免なし)

    三品様

    アイヌが一段落しましたら、アジア女性基金を調査してくださいませ。
    腹黒い話が目白押しです。

    韓国人慰安婦への慰謝料を払うだけの組織ではなく、
    矯風会や弁護士会と組み、移民ビジネスをやったり、
    偽DV離婚で子供を神隠しして、家庭破壊を企てるなど
    過激反日組織になっているようです。多数の犠牲者を出しています。

    岸田外務大臣は、こんなところに数億円払ったんでしょうかね。
    知らないからなのでしょうね。

    返信
  2. 斉藤ママ(部落在住なのに減免なし)

    三品様

    参考になるサイトを見つけました。反日はこういう所にあるんですね。

    http://bouzup.blog.jp/archives/1046284538.html

    日本キリスト教矯風会の牧師が、ホームレスに食事を与えて、
    「日本がわるい」とか「従軍慰安婦が」と洗脳をしていると書いてあります。
    人づてに聞きましたが、矯風会ステップハウスでは、
    裕福なご家庭の奥様に家出をそそのかして、
    弁護士に離婚ビジネスを回していると言われています。
    是非、示現舎でもスクープしてくださいませ。

    返信