カテゴリー別アーカイブ: 部落探訪

部落探訪(52)
鳥取県鳥取市松原高殿

By 鳥取ループ

吉岡温泉のすぐ近くに、高殿たかどのという部落がある。ただ、ここは松原であって、吉岡温泉とは別の地区である。

文献では安政4年(1857年)の「各郡御普請御丁場不勤村々書上帳」という文書に「松原村穢多」という記述がある。ただ、この部落について記述された文献は少なく、具体的にどのような起源で、何をやっていたのかはっきりしない。
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部落探訪(51)特別編
大阪府大阪市浪速区
浪速東・浪速西・大国町(後編)

By 鳥取ループ

浪速地区では、公共施設が異常に豪華である。もっとも、その多くは取り壊されてしまったが、身近なところで残っているものも多い。例えば歩道橋がそうで、1975年の『同和地区精密調査報告書』によれば同和対策で4基の歩道橋が設置されたとされる。

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部落探訪(51)特別編
大阪府大阪市浪速区
浪速東・浪速西・大国町(中編)

By 鳥取ループ

昭和50年の同和地区精密調査報告書には「栄小学校の場合は、647名の児童全員が地区関係」との記述がある。つまり、栄小学校の児童は100%同和関係者ということになる。

無論、全員が「渡辺村の穢多の子孫」などということはあり得ず、確認するすべもないはずで、それでもなおそう言い切れるということは、同和関係者の認定を「属地主義」で行っていたということになる。
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部落探訪(51)特別編
大阪府大阪市浪速区
浪速東・浪速西・大国町(前編)

By 鳥取ループ

部落の中の部落と呼べる地域はどこか。筆者は大阪市の浪速部落を推薦したい。日本最大の同和地区は西成であり、そこに隣接する浪速は規模では西成に負けるが、西成は浪速から派生した部落に過ぎない。そもそも歴史的に西成は部落というよりはスラムに近い。しかし、浪速地区の場所は、かつて「穢多村」であったことがはっきりしている。

また、いわゆる「同和利権」の権化のような部落であり、その反動のためか、今まさに解体されつつある部落でもある。
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部落探訪(50)
鳥取県鳥取市田島・西品治

By 鳥取ループ

鳥取のような地方にも「都市部落」がある。それが、今回訪れた田島たしま西品治にしほんじ地区である。この地区は、おそらく鳥取県下最大の部落であると考えられる。

農村部の部落は人の移動が少ないことが多いが、都市部となると頻繁に人の入れ替わりがある。田島・西品治については地名の変遷もあり、同和地区指定のされ方も複雑で、実態がよく分からない部分が多い。
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部落探訪(49)
大阪府大阪市東中島2丁目“南方”

By 鳥取ループ

東淀川区は日の出、飛鳥、西中島という同和地区と呼ばれる地域が3つ隣接するエリアを有している…というのは、田畑たばた龍生りゅうせい・元大阪市都島区長が大阪市に提出した論文の中の一文である。この論文は後に問題とされ、修正されたのだが、東淀川区の西の端、新大阪駅近辺に同和地区があることはそれくらいよく知られている。

ただし、この記述には決定的な間違いがある。「日の出」(あるいは「日之出」)および「飛鳥」が同和地区なのはその通りだが、「西中島」はそもそも東淀川区ではなく淀川区であり、東淀川区のもう1つの同和地区は「南方みなみかた」地区である。地名で言えば、大阪市東淀川区東中島2丁目及び1丁目の一部がそれに相当する。
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部落探訪(48)特別編
鳥取県鳥取市吉岡温泉町谷山(後編)

By 鳥取ループ

今年の5月、朝日新聞に『けがれる…獅子舞参加を許されず 「同じ氏子」と訴えて』という記事が掲載された。

「同じ神社の氏子でありながら、「けがれる」として最近まで獅子舞への参加を許されなかった被差別部落が西日本にある」と、具体的な場所を伏せて、「部落差別」の事例として報じていた。しかし、同様の趣旨で具体的な地名を記載した記事が部落解放同盟関係団体の雑誌『ヒューマンライツ』に掲載されていたことから、その地名が鳥取市吉岡温泉町谷山であることが特定されたことは、先日書いた通りである。

そこで、実際に現地に獅子舞を見に行こうとしたのだが…。

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部落探訪(48)特別編
鳥取県鳥取市吉岡温泉町谷山(前編)

By 鳥取ループ

温泉のある部落と言えば、以前長野県の大室部落を紹介した。ただ、大室の場合は温泉が見つかったのは平成になってからである。

しかし、今回紹介する吉岡温泉は応和2年(962年)に発見されたと伝えられ、優に1000年以上の歴史がある。そして、温泉自体が部落の歴史や解放運動、同和事業と密接に関係しているという、稀有な部落である。
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部落探訪(47)
奈良県御所市元町“西松本”

By 鳥取ループ

今回の部落探訪は、奈良市の御所ごせ市にやってきた。御所市と言えば、全国水平社の創設者の一人である西光万吉の出身地であり、また住井すゑの「橋のない川」の舞台としても知られる。

ということは、今もガチガチの同和事業をやっている地域だろうと思ってしまうかも知れないが、そうでもなくて、実は御所市は2011年に同和地区のランドマークとも言える隣保館を廃止した。同和事業の歴史の長い地域に限って、同和事業を清算する努力をしているものなのである。

そして、その中でもこの元町地区は先日のプロ野球ドラフト会議で巨人から一位指名を受けた鍬原くわはら拓也たくや投手と若干の縁のある地域だ。
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部落探訪(46)
鳥取県鳥取市嶋

By 鳥取ループ

部落の地名を公開することで部落民が特定され、差別に利用されるという。しかし、地名が部落に一対一で結びつくわけではない。

部落の地名にやたらと敏感な行政に対して、「同和対策で作られた隣保館や教育集会所はどうなのか」と問うと、「それらのある場所が必ずしも同和地区ではないから問題ない」という。確かにその通り。であれば、地名だって同じはず。「同和行政や運動団体は常に正義で、差別をするのは一般市民だ」という言説にとって都合がいいように、その時々でコロコロ基準が変わってしまう。

そのような不可思議な問題を検証するために、今回は鳥取市の「しま」という地区にやってきた。
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